CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
<< February 2020 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「幽霊人命救助隊」高野和明 | main | 「ハミザベス」栗田有起 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「コイノカオリ」
コイノカオリ
コイノカオリ
角田 光代, 島本 理生, 栗田 有起, 生田 紗代, 宮下 奈都, 井上 荒野


においが思い出させる記憶ってあります。においをモチーフに書かれた6つの物語。

カオリって過去の記憶をよみがえらせる。草を刈るときのにおいは夏休みに行った田舎のお祖母ちゃんの家だし、あるシャンプーのにおいを嗅ぐとその時の心細い気持ちが一瞬にしてよみがえってきます。そして昔の男がつけていた香水の香り。街角でそれらのにおいがすると必ずキョロキョロする私。(未練がある訳ではありませんが)本を読んでいてそういう、自分の中の記憶が一瞬にしてよみがえってくるにおいを色々思い出しました。

どの話も短いのにとても素敵です。なかでも宮下奈都さんの「日をつなぐ」は一瞬にして物語りに入っていきました。仕事が忙しい夫。授乳してもすぐに目を覚まして泣く子供。誰とも話さず終わっていく一日。5年前の私だ!お豆を一晩水に浸して、次の日に野菜と一緒にスープにする。とっても美味しそう。2004年に始めて書いた小説で文学界新人賞佳作に入選だそうです。これからが楽しみな作家さん。
「水曜日の恋人」
角田光代−中三の夏。水曜日の書道教室の帰りに一緒に食事をするイワナさんは母の恋人だった。安っぽいシャンプーの香り

「最後の教室」
島本理生−定時制に通う僕。3年目に入ってきた女の人梨本さんに惹かれる。レモンの香り

「泣きっつらにハニー」
栗田有起−家計を助ける為、マッサージハウスでアルバイトをする事になった高校生の繭子。はちみつの香り

「海のなかには夜」
生田紗代−大学3年の夏。サークルの旅行で神奈川県の海に行く。タバコの香り

「日をつなぐ」
宮下奈都−中学の同級生と結婚して秋田にすむ真名。仕事が忙しい夫修ちゃんと小さいわが子。豆のスープの香り

「犬と椎茸」
井上荒野−30年ぶりに突然電話をしてきた真理絵。幼なじみであり結婚の約束をしていた彼をとった人。椎茸の甘煮の香り
| 本:その他(アンソロジー) | 20:13 | comments(6) | trackbacks(4) |
スポンサーサイト
| - | 20:13 | - | - |
コメント
ななさん、こんばんは!
ななさん、ちゃんと香りのことを記録されている!
素晴らしいです〜。

そう、香水の香りもいろいろと思い出を連れて来るんですよね。
記憶と香り、不思議な関係です。

「日をつなぐ」はつい当時を思い出してしまいますね。
それを乗り切ってきたんだなぁ、としみじみ考えてしまいました。
| リサ | 2007/04/18 11:25 PM |
リサさん、こんばんは。
この本を読んでいる時中ずっと、私の香りにまつわる記憶が
頭の中に出てきていたんです。

最初の子ってどうしてあんなに世の中から捨てられちゃったって気分になるんでしょうね。
「おかあさんといっしょ」の今月の曲を聴きながら泣いてましたよ。
あぁ、今日もまた孤独ってね。
| なな | 2007/04/19 8:56 PM |
ななさん
こんにちは♪
この本は、あれ?香りが結構テーマなんでしょうか。ななさんの書評を読んではじめて思い当たりました。それから05年に読まれているんですね。てっきり最近の本だとばかり思っていたので・・・。
「日をつなぐ」は主婦さんだと余計に実感があるのかな。あちきは主婦ではないですが、宮下さんはそんな自分にも「豆」を通じて気持ちをわかりやすく伝えてくれた気がしてなりません。豆が物語の全てを表しているようで、しっかりといろんな気持ちになることができたので。。
| やぎっちょ | 2007/04/22 8:56 PM |
やぎっちょさん、こんばんは。

確か「香り」がテーマだったような気がします。
香りが呼び起こす記憶。そんな感じでした。

「日をつなぐ」初めての子育ての心細さがすごくリアルに描かれています。あの頃にビュンと戻ってしまった感じでした。豆の煮方、においなんかが印象的ですよね。時間をかけてゆっくりと…焦らない、焦らない。そんな物語でした。
| なな | 2007/04/22 9:06 PM |
中学生から高校、大学、そして大人になってからと、
年代を重ねながら綴られていく構成になってるんですよね。
それも印象的でした。
宮下さんの作品に出会えたのは今年いちばんの収穫かも!と思うくらい好きです。
この中の「日をつなぐ」も、痛々しいけれど素敵な作品でした。
豆のスープの匂いが、読んでいるだけで伝わってきました。
| エビノート | 2007/10/09 9:03 PM |
エビノートさん、年齢を重ねていくこと今気づきました。
そうですね。そういう設定も、出版社から依頼されていたんでしょうかね?
宮下さん、本当に素敵な文章です。
新刊、切望!!!
| なな | 2007/10/10 9:39 AM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
『コイノカオリ』角田光代他
コイノカオリ角田 光代 島本 理生 栗田 有起角川書店2004-12by G-Tools 人は、一生のうちいくつの恋におちるのだろう。ゆるくつけた香水、彼のタバコや汗の匂い、好きな人に作った特別な料理―。柔らかく心に迫る恋の匂いをモチーフに繊細に、あるいは大胆に綴った6つ
| ひなたでゆるり | 2007/04/18 11:13 PM |
コイノカオリ 角田光代 島本理生他
コイノカオリ ■やぎっちょ書評 こういった、作家さんが短編を書いて集めた本って読まないんですよ。 今回はひなたでゆるりのリサさんが、この本の中の「日をつなぐ」が良かったと教えてくれたので読んでみました。短編6編から成っています。 いきなり角田さん。「
| "やぎっちょ"のベストブックde幸せ読書!! | 2007/04/22 8:49 PM |
コイノカオリ 〔角田光代・他〕
コイノカオリ角田 光代 島本 理生 栗田 有起 角川書店 2004-12売り上げランキング : 65408おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools ≪内容≫ 最近、恋のしかた、忘れてませんか? ひとは、一生のうち何度恋におちるのだろう。 ゆるくつけた香水、彼のタバコや
| まったり読書日記 | 2007/10/09 8:55 PM |
「コイノカオリ」角田光代、島本理生ほか
実力ある若手作家6人によるアンソロジー。 どれも質の高い作品ばかり。    【送料無料】コイノカオリ [ 角田光代 ]価格:540円(税込、送料別) 「水曜日の恋人」角田光代 母親の恋人であるイワナさんと中学生の主人公。 水曜日には書道教室に通うことでデートで
| りゅうちゃん別館 | 2012/10/02 9:21 AM |