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「沖で待つ」絲山秋子
沖で待つ
沖で待つ
絲山 秋子


「勤労感謝の日」と「沖で待つ」の2つの短編。薄い、薄い本です。表題作が後ろに来てるのがちょっと不思議。

「勤労感謝の日」
職安に通う36歳独身の恭子。車に轢かれたときに助けてくれた命の恩人、長谷川さんの紹介でお見合いをする。

恭子ったらすごいです。「僕って会社大好き人間なんですよね」というお見合い相手を「トンチキ野郎」と心の中で罵倒する。会社をやめる原因となったのは、父の通夜に来た会社の部長が母にセクハラしそうになり、ビール瓶で殴りつけたからだったりする。

「何か釈然としない。何もかも釈然としない」って。わかる、わかる。その気持ち。こんな風に自分の気持ちに素直に生きることが出来たらいいのになぁと思う女の人でした。

「沖で待つ」
同期の太っちゃんと一緒に九州配属になります。困った時には助け合う仲。それぞれが移動になり久しぶりに会った時、ある約束をする。その約束を実行する時が来た。

文章が「でした。ました。」なんです。ずっとひとりで過去の出来事を回想してる、その文章に酔わされます。なんだかすごく切なくなるんです。

心細い時、辛い時を一緒に過ごした同期。男と女の関係を超えて信頼できる人。結婚しても、彼が出来ても同期は同期。死んだ後奥さんに見せたくないものを処分する為に家に忍び込むのですが、全然意味がなかった。だけどその事は永遠に二人だけの秘密。せつないなぁ。

だけど、奥さんの立場になって考えたら(やっぱり自分に似た立場で考えてしまう)いやだなぁ。太っちゃんが社内結婚してからもそれなりに強い絆で結ばれているこの二人。幽霊になって会いに行っちゃうなんて。
| 本:あ行(絲山秋子) | 20:46 | comments(18) | trackbacks(16) |
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コメント
もし万が一何かの事故などで彼が死んだりしたら、絶対に幽霊になってでもお別れに来てほしい、と思います。
女性の同僚や女友達のところに行くなんて、浮気してたんではとか
考えません?
| りあむ | 2006/03/29 11:41 PM |
おはようございます。
ななさん。
いつもなんですが、いとやまさんの作品は感想が書きづらいです。
この本も、おもしろかったのですが何と書いてよいか随分迷ってしまいました。
ななさんは、そういうことはありませんか?
| ゆう | 2006/03/30 10:39 AM |
>りあむさん
彼と何かありましたか?
私の考えすぎかしら…
浮気とまではいかなくても、自分といるより心やすまる人がいるのかって思ったらちょっと悲しいですよね。

>ゆうさん
糸山さんってそうかもしれません。
読んでるとき、読んだ後に思うことがふわふわ霧のように自分の周りに浮いてるのですが、いざ書こうと思うと消えている。で、どうかこう…って悩むのです。
それも糸山さんらしさなんでしょうかね。
| なな | 2006/03/30 7:19 PM |
確かに永遠に2人の秘密ってのが切ないですよねぇ。
妻の立場からしたら嫌だけれど、相手がこいつだったら仕方ないかとも思ってしまいそうです。
| june | 2006/03/30 10:33 PM |
お!juneさんったら寛大。
太っちゃんの奥さん、実はそこらへんわかっていそうですよね。
私は…幽霊は怖いからどこにも出てこないでくださいってお願いしたい。
| なな | 2006/03/30 11:28 PM |
あ、最近の話ではなく、過去に。
ななさん、鋭い〜!
最近は彼は仕事一辺倒で、そんな暇なさそうです☆
| りあむ | 2006/03/30 11:42 PM |
もうかなり惚れこんでしまいました…!
この表紙も男らしいじゃないですか。海と船。
どっぱーん(波の音)ですよ!ほれぼれ…。
| chiekoa | 2006/03/31 6:37 PM |
>りあむさん
彼、お仕事忙しいんですね。
明日から4月。「東京タワー」の楽しみに
電車の中キョロキョロします。

>chiekoaさん
今日の読売新聞にちょっと糸山さんが載ってました。
うん。男らしいです。
超越してますよね。
「どっぱーん」と言ったら船越一郎。
ねじり鉢巻にフンドシ。
あぁ妄想が始まってしまった…
| なな | 2006/03/31 9:10 PM |
すんなり感情移入して、すっと読んじゃったよ。
今日は読書日和だったわ。
ななちゃんもたまっていた本、読めた?
| ゆうき | 2006/04/28 3:29 PM |
ゆうき、この本は短いのに濃かったよね。
私も昼間はずっと読書。
そして午後は公園。
18インチの自転車を長男に買って、次男が16インチに補助輪つけて乗ってるの。
昨日は二人自転車、私は徒歩で図書館に行ったよ。
| なな | 2006/04/28 10:48 PM |
こんばんは
恭子のキャラクターは面白かったですね。
どうしても譲れない一線に触れられたとしても、
上司に歯向かうなんてこと出来そうにないです。
だからこそ、痛快でした。
| エビノート | 2006/05/23 8:28 PM |
エビノートさん、こんばんは。
本能のままに生きる恭子、羨ましいかぎりです。
| なな | 2006/05/23 11:08 PM |
こんばんわ。
う〜ん、芥川賞とったわりにインパクトが弱かったというのが、私の第一印象でした。文章はとっても読みやすくて、物語にも入り込めたのですが・・・インパクトが・・・あと、幽霊は余計なだったような
| KORO | 2006/08/02 11:14 PM |
KOROさん、こんばんは。

このところ賞っていうのはあまり重要じゃないような気がします。とりあえず、話題になって売れればよし!みたいな感じがします。

幽霊、確かに必要あったのか?って感じですよね。
最後まで読んで、あぁ最初のアレはそういうことなのねって。
| なな | 2006/08/03 9:26 PM |
いとやま氏の作品初めてだったので、なんとも書きづらいとこですが、短い小説って、それだけじゃまだ分からない部分あると思うんですけど、なんとなく相性悪いかも?
出てくる女性があんまり好きになれなくて。でも、また読んじゃうかも、ですが。怖いもの見たさで。(苦笑)
| じゃじゃまま | 2006/08/31 10:57 PM |
じゃじゃままさん、こんばんは。

絲山さんの作品は感想書きにくいです。
私は「袋小路の男」から読み始めたのですが
あれは意外とすんなり受け入れる事出来ました。
「ニート」が一番きつかったです。
ご注意ください(笑)

| なな | 2006/09/01 7:46 PM |
トラバさせてもらいました。ありがとうございます。

太ちゃんと、主人公は、愛人関係じゃありませんが
それよりも、精神的なつながりで結ばれているので
奥さんからしてみれば、ショックが倍増ですね(^^

「魂萌え」を思い出しました。
今度、魂萌えのマイブログで書いて
またここでコメントさせていただきます。

では。
| | 2007/01/08 11:53 AM |
花さん、TBありがとうございます。
私もTBしてみたんですけど、
結果は「アルゼンチンババア」と一緒(T-T)
どうしたもんでしょ…

そう、奥さんはショックだと思います。

花さんのブログを読んで思いました。
私も去年、ブログをやってるって事は夫に話したのですが
一度も見せた事はないのです。
絶対に見せたくないって思ってます。
私に何かあったらやっぱり困ります。
| なな | 2007/01/08 10:33 PM |
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