39歳独身の美人刑事《八王子市警の椿姫》こと椿木綾乃警部と、椿木警部に罵られることを至上の喜びとするその部下、小山田聡介。
八王子市警の名コンビが勇んで出向く事件現場には、いつもなぜか、竹箒を持った謎の三つ編み美少女がいて――。
本格ミステリーのトリックと、抱腹絶倒の掛け合いが最高の化学反応を起こすユーモアミステリー。
毒舌美少女マリィ、結婚願望を捨てきれない椿木警部と、どMな部下小山田刑事と、三者三様の強烈なキャラクターにも注目です。
「魔法使いと逆さまの部屋」「魔法使いと失くしたボタン」「魔法使いと二つの署名」「魔法使いと代打男のアリバイ」の中編4作を収録。
魔法使いマリィが家政婦として働く家の人が殺されたり、家の人が犯人だったり。八王子市警察の小山田聡介は現場や事情聴取に行った先でマリィと会います。39歳独身の美人刑事《八王子市警の椿姫》こと椿木綾乃警部はじめ、他の警察官はマリィが魔女だという事は知らない。
まず最初に犯人の視点から犯行の状況が書かれます。事情聴取の時、現場にお手伝いさんとして居合わせるマリィが犯人に魔法をかけて犯行を自白させるのですが、それに気が付くのは小山田刑事のみ。小山田は上司の椿木に苦労しながら犯人が誰かを証明する。そんな話です。
独身39歳の椿木警部やその椿木に見惚れ、彼女に罵倒されることが生きがいの小山田の様子などくすくす笑えます。が、なんだか読んでいると眠くなっちゃう小説でした。
「魔法使いとさかさまの部屋
映画監督が浮気をしている妻を離れの部屋で殺害。だが、その部屋のすべての家具や家電製品はさかさまになっていて、映画監督は片手が不自由だから重いテレビを10分程度の時間で動かすのは無理。いったいどうやってさかさまにしたのか…
「魔法使いと失くしたボタン」
「ヘルシー・ラボ」を経営してエクササイズDVDを出版している男が義兄を車の中で殺害し、レッスン終了後義兄の自宅に死体を運んだ。翌朝、死体発見者となった経営者はスーツのボタンが外れていることに気が付いた。そのボタン1つからどうやって嘘を見抜くか…
「魔法使いと二つの署名」
物まね芸人の男が社長を自殺に見せかけて毒殺します。筆跡鑑定士が本物に間違いないと判断したほどの完璧に偽装された遺書ををどうやって偽物と見破るか…
「魔法使いと代打男のアリバイ」
プロ野球選手がよく似た人物にアリバイを頼み、元プロ野球選手だった村瀬修一をナイフで殺害。そのアリバイは崩せるのか?
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)