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「とうへんぼくで、ばかったれ」朝倉かすみ
JUGEMテーマ:読書


札幌のデパートに勤務する吉田は、中年の男性にひとめぼれしました。あとは、まっしぐらです。張り込み、尾行と地道な活動で情報収集をはかり、やがて男を追いかけ上京、拠点を池袋周辺に移します。ストーカー?いえ、違います。「会いたい」と「知りたい」と「欲しい」で胸がいっぱい、男のことを、ただ「好き」なだけです。問題は、男が吉田の存在すら知らない、ということ―。
久しぶりに読んだ朝倉さんの小説。朝倉さんらしい表現にニヤリとする事が多かったな。

23歳の吉田はデパートで働いている時に広告会社勤務の男性に一目ぼれします。広報の女性からその男性がエノマタ氏(40代独身)との情報を得て、会社の近くで張り込んだりとストーカーに近い行動をとります。ところがエノマタ氏の会社はつぶれてしまいエノマタ氏は親戚を頼って東京に。吉田は親に「2年間だけ」と期限を決められ100万の借金をして上京します。東京でエノマタ氏に会いたいと家の近所をうろうろしたり、近くの喫茶店でバイトしたり、職場を尋ねたりする吉田はやがてエノマタ氏と会話をするようになり、付き合うようになった。

吉田の語り、そして時々エノマタさんの語りで話は進みます。吉田のストーカーのような行動、わかる気がします。好きな人の事は何でも知りたい、いつも見ていたい。そう思うものです。ただ、エノマタ氏は吉田と付き合うようになっても自分のライフスタイルは全然崩さない。会うのは仕事が遅番の日。キスしたのも、エノマタさんの家に初めて泊まったのも吉田が行動を起こしたから。エノマタ氏が遅番の日に泊まりに行き、翌日仕事に行くエノマタ氏を見送ってから帰る。自分は二日間あけているのに…って不満を持って「まだ知り合う前のあの気持ちは…」って思う吉田の気持ちがよくわかりました。

それでも吉田はエノマタ氏を問い詰めたりしない。ストーカーしていた頃に思い描いてものと違うなと少しずつ気づき始め、2年が経つ頃「親と2年って約束をしてきた」と一緒に住みたいというようなことを仄めかしても、エノモト氏はのらりくらり…エノモト氏ってちょっと気持ち悪い!ずっと結婚せずに仲間と楽しんで生きていくんだろうな。

吉田はかなり個性的だったけど、吉田の大学時代の友達・前田や吉田の家に転がり込んできた理絵子も面白かった。

| 本:あ行(朝倉かすみ) | 23:06 | comments(0) | trackbacks(0) |
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