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「窓の向こうのガーシュウィン」宮下奈都
JUGEMテーマ:読書


あの人の額装からは、音楽が聞こえてきた―。
未熟児で生まれ、両親はばらばら。混線していた私の世界がゆっくり静かにほどけだす。はじまりは、訪問介護先での横江先生との出会い。
そして、あの人から頼まれた額装の手伝い…。
心をそっと包みこむ、はじまりの物語。
「ぼろい団地」に母親と二人で暮らす19歳の佐古。未熟児で生まれ、両親が保育器に入れるのを拒否したせいなのか、耳は聞こえるが雑音が混じってしまうので、会話には入らずうなづくだけ。体はものすごく細い。ずっと自分には「何かが足りない」と思って生きてきた。

高校を卒業し働き始めた会社がすぐに倒産。求人広告で見つけたホームヘルパーの仕事を始め、最初に行った家が横江家。先生と呼ばれる人。そこで額装の仕事をしているあの人。先生の孫・隼。週二回ヘルパーの仕事をするうち、空いている時間に額装の仕事を手伝うようになり…

なんだか難しかったなぁ。素敵な話なんだけど…佐古さんも隼も自分にまったく自信がない。だけど先生もあの人もそんな事は全然気にしていない。先生は少しずつボケていき、隼だけでなく佐古さんもその事実を受け入れたくない。

4人が七輪を囲んでいる風景は素敵でした。額に入れておきたいという佐古さんの気持ちがよくわかる。

それにしても佐古さんの両親がかなり変!子供が未熟児で生まれてきたとき、お金がかかると思ったのか保育器に入れるのを拒否って…さらにお父さんは時々ふらりと出て行ってしまい、3か月くらい帰ってこない。そしてとうとうずっと出て行ったと思ったら、佐古が19歳になった時に突然帰ってくるのです。何事もなかったかのように。お母さんはお父さんがいないかのようにふるまってるし。お茶碗を洗っておくと、次の時に楽だからお茶碗を洗うようになったとか窓をきれいに拭いたら空がよく見えると気が付いてから窓を掃除するようになったとか、佐古さんよく19歳まで生きていられたよ。
| 本:ま行(その他の作家) | 15:30 | comments(2) | trackbacks(1) |
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コメント
こんばんは。
ゆるやかな時間が流れている作品だった気がします。読んでいて温かな気持ちになれました。
佐古と隼達家族と4人の関わりがとても好きでした。
佐古の両親は変ですよね。変だけど佐古は受け入れていて。佐古の対応の普通さにこういうのもある意味家族の形の一つなのかなと思ってしまいました。
| 苗坊 | 2012/07/29 7:14 PM |
苗坊さん、おはようございます。

時間がゆるりと流れていて、読んでいる自分の時間との差に
愕然としました。もっとゆっくりと暮らしたい。

横江家の男の人3人の距離感もちょっと不思議でしたが
佐古が入って4人での時間は素敵でしたね。
| なな | 2012/07/31 8:27 AM |
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