CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< April 2020 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「大奥学園」宮木あや子 | main | 「窓の向こうのガーシュウィン」宮下奈都 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「最果てアーケード」小川洋子
JUGEMテーマ:読書


ここは、世界でいちばん小さなアーケード―。愛するものを失った人々が、想い出を買いにくる。小川洋子が贈る、切なくも美しい記憶のかけらの物語。
天井は低く奥行きは限られショーウインドーは箱庭ほどのスペースしかない。そんな世界で一番小さいアーケード。そこの大家兼配達係の娘が語り手の物語。

娘が16歳の時に町の半分が焼ける大火事があり、アーケードは奇跡的に助かったが、その時に映画館にいた父親は亡くなってしまった。アーケードにはちょっと変わったものを扱っているお店ばかりがならんでいる。とても目立たないが、必要としている人は気が付くことができる不思議なアーケード。一番奥には中庭がある。アーケードで育った娘は店主や愛犬ベベに見守られながら日々を過ごす。そんな娘が見た店主とお客のやり取り。

古い服から外したレースや動物の義眼。いらなくなった勲章や使用済みの絵葉書にドアノブ。普通のお店では絶対に打っていないようなものばかりが扱われているお店。店主たちもいったい何歳なんだろう?って思うような人たちばかりです。だけど、店主たちはお店で扱っている品物に愛着を持ち、またやってくる人たちも売っている物の価値をちゃんと知っている。

そんなアーケードで繰り広げられる物語。娘の母親は娘が小さいころ療養所に入っていて、その後亡くなっているし、父親も娘が16歳の時に亡くなる。衣装係さんもそうだし、死がすごく近いところにある物語でした。

最後まで読んで、娘のアーケードへの想いや父親への想いがすごく強く感じられました。

「衣装係さん」
映画館が火事になる前、そこで行われる劇の衣装を作っていた衣装係さんが使い古されたレースを扱う「レース屋さん」にやってきた。雨が降ってきたので重い荷物を持っていた衣装係さんに荷物を届けることになった私。衣装係さんの家にはたくさんの服があった。

「百科事典少女」
アーケードにある休憩所には本がたくさんある。ホットレモネードが用意されたその部屋に入れるのはアーケードで買い物をしてレシートを持っている人だけ。ところがクラスメイトのRちゃんだけは特別だった。物語の好きな私とノンフィクションの好きなRちゃん。二人は遅くなるまで本を読んでいた。Rちゃんが読み始めた百科事典。その本を読み終える前にRちゃんは病気になって亡くなってしまった。それからしばらくしてRちゃんのお父さんが百科事典を読むため通ってくるようになった。

「兎夫人」
義眼をそろえた「義眼屋」に訪れた女性は自分のラビトの目を作ってほしいといった。

「輪っか屋」
ドーナツだけを売る輪っか屋さん。そこには体操教室帰りの子供たちが買い物に来る。ある日、体操教室のコーチの女性がやってきた。

ドーナツの輪っかを抜いた残りの丸いドーナツを中庭で食べる輪っか屋さんと女性。女性は困った人だったけど、それでもその瞬間は幸せだったんだろうなぁって思えるお話でした。

「紙店シスター」
レース屋のお姉さんは紙屋をやっている。私のお母さんが療養していたところにいた雑用係さん。雑用係さんは郵便物を分けるのだが、いろいろな手紙の中に雑用係さん宛の絵葉書があった。

雑用係さんが自分あてに出した絵葉書が切ない…そしてそれが巡り巡って紙店にきたってことなのかな。

「ノブさん」
私が子供だった頃から年寄のおばあさんがやっていたドアノブを売っているお店。そのお店に来る人はお店にあるあらゆるドアノブを回して自分の好みのノブを探す。私はお母さんが亡くなった後、一つのドアノブの裏側のくぼみに入り込んだ。

「勲章店の未亡人」
勲章店は家にあるいらなくなった勲章を売りに来る人、そして勲章を買いに来る人が来るお店。その店のご主人は表彰式が大好きだったが、亡くなってしまった。未亡人はお店を閉めようと思いながらも、お客さんおためにお店を開けている。

「遺髪レース」
亡くなった人の髪の毛を使ってレースを作る遺髪レース屋。その仕事はとても根気のいるものだった。私は昔母が死んだ後に切ってしまった三つ編みを持っていき、レースを編んでもらうことに。

「人さらいの時計」
町にあった大きな時計。子供たちにはその時計を見てはいけないという言い伝えがあった。16歳の誕生日の日、父と映画館の喫茶店で待ち合わせをしていた私は勲章店に頼まれたメダルを配達するために隣町まで行った。

「フォークダンス発表会」
| 本:あ行(小川洋子) | 16:54 | comments(0) | trackbacks(1) |
スポンサーサイト
| - | 16:54 | - | - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック
-
管理者の承認待ちトラックバックです。
| - | 2013/07/31 8:49 AM |