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「それもまたちいさな光」角田光代
JUGEMテーマ:読書


デザイン会社に勤める悠木仁絵は35歳独身。いまの生活に不満はないが、結婚しないまま一人で歳をとっていくのか悩みはじめていた。そんな彼女に思いを寄せる幼馴染の駒場雄大。だが仁絵には雄大と宙ぶらりんな関係のまま恋愛に踏み込めない理由があった。二人の関係はかわるのか。人生の岐路にたつ大人たちのラブストーリー。
デザイン会社で働く35歳、独身の仁絵。幼馴染の雄大から「35歳になった時2人とも結婚していなかったら結婚しようと昔約束した」と言われる。だけど小さい頃から知っている上に、お互いの思い出したくない過去の恋愛も知っている雄大に全くときめかない。

仁絵が20代後半に付き合っていた男性。奥さんがいるのにのらりくらりと嘘をつき続け、仁絵はその嘘を全面的に信じていた。信じようとしていた。雄大は高校3年生の時に6歳年上の自称ダンサーにナンパされ、その人に溺れた。仁絵の友人珠子は憧れのキャラクターデザイナーと付き合い始めてから、友人よりも彼を選ぶようになった。とにかくそれぞれの相手が本当にゾッとするような人たちなんです。仁絵が「吸引力がある人」「ブラックホールみたいだ」って言うように、たぶんその手の人って一度捕まったらどうにもならないんだろうな。たとえ心の中心では「ダメ」ってわかってても、連絡を待ってしまう。連絡がきたら会ってしまう。

物語は仁絵が出社してから1人の時間に聞くラジオのDJ、毎日どうでもいい事を話すパーソナリティの竜胆美帆子の語りが所々で挿まれます。ラジオ番組をはじめて5年。最初は規則正しい生活をし、新聞やニュースを見て翌日の番組では時事についてコメントをしたりしていたが、入院した義母の面倒を見るうちラジオってそういうものじゃないと思い始める。今は飲み明かしてそのままラジオ局入りなんて事もある。

本を読んだりテレビを見たりするのは能動的で体力が必要っていうのは納得。ラジオなら何もしていなくても聞けるし、ラジオをつけていても自分が聴きたくない時には音は耳に入ってこない。そういう物ですよね。違う場所にいても同じ番組を聴いてると、ずっと一緒にいたような気持ちになる。確かにそうかも!同じテレビ番組を違うところで観ていてもこんな気持ちにはならないから不思議。

仁絵の職場に来る50代の編集者、長谷鹿ノ子。不倫関係を15年も続けているが「このままで人生終わってしまっていいのか?」って悩んでいる。そしてその不倫相手から連絡が来ないと思ったら、どうやら病院に入院しているかもしれないと仁絵に話をするんです。仁絵と珠子は話をしてくれたバーのマスターにお願いして、鹿ノ子の不倫相手のお見舞いに行ってもらい、2人が会える様に取り計らって貰うのです。

末期癌で毎日奥さんが献身的に看病をしている中、それでも奥さんが不在の隙に連絡を取って会う2人。仁絵に「私のしていることは最低かな」って聞くと、仁絵は「最低だったとしても私は鹿ノ子さんを応援する」って言うんです。あぁ、わかる。確かにそうだよね。友達がその立場だったら、私だって応援したいって思うだろう。だけど、奥さんの立場に立ったら…って言うか、現に私はきっちりとその立場に立っている訳だけれども、最後に会えない愛人に対して「当然でしょ!」って思う。鹿ノ子は亡くなる前に彼から「明日十時」って簡単なメールが来て会いに行くんだけど、鹿ノ子は後から「あれは奥さんが送ったのかも」って言うんです。う〜ん。奥さんだとしたら寛大すぎるでしょ。私も後10年もしたらそんな心境になれるのかしら。
| 本:か行(角田光代) | 08:40 | comments(0) | trackbacks(0) |
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