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評価:
誉田 哲也
集英社
¥ 1,575
(2012-06-05)
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拉致監禁。両手親指切断。暴行、そして扼殺。あまりに残虐な連続OL殺人事件が世間を賑わせていたとき、ひとりの女子高生が俺の前に現れた。「私、たぶん犯人知ってる」。そうだとしたら何?私をどうするの?私を殺す?あなたに私を殺せる?ノンストップ恋愛ホラーサスペンス。
赤ん坊を殺し拘置所に収監されている曽根崎栄治。自分のした事を全面的に受け入れ、裁判で戦う気が全く無い栄治。弁護士が調べると栄治は真面目で周囲の評判も良かった。いったいなぜ赤ちゃんを殺してしまったのか。
監禁した女性の両手親指を切り落とした後、性的暴行を加え続け生理になった途端殺して、死体を捨てる犯人。これで既に2人の女性が犠牲になっていた。そんな時、探偵行を営む栄治の元にやってきた高校生・民代。彼女は自分は栄治が昔付き合っていた真弓と栄治の間に出来た子供だといい、ある2人の男性を探して欲しいとお願いする。娘だという言葉に半信半疑ながらも、真弓と栄治しか知らない事を知っている民代の中に真弓の面影を見つける栄治。
探して欲しいといわれたうちの一人、高木清彦は数年前に原因不明の病気で入院した後自殺していた事がわかった。その時付き合っていた女性がいて、子供もいることが判明。もう1人、由利岳彦は清彦と双子の兄弟だという。そして民代にその2人のうちの1人が連続殺人事件の犯人なのだといわれる。全く訳がわからないまま、由利を探す栄治。
ちょっと読み始めたら先が気になる内容で、一気読みでした。色々書くと、未読の方が楽しめないと思うのでさらりと感想だけ。
真弓と民代、親子だけどそれ以上の関係。こ清彦の子供を産んだ飯森美津恵とその娘彩奈。こっちの方がもっと複雑か…娘なんだけど、でも好きな人。由利の犯行の動機はわかるけど、こんな人たちがいたら困ります。
そして大切な人の子供を育てていた栄治がその子を殺してしまった時、その時の想いがあまりにも切ないです。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)