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「夜の国のクーパー」伊坂幸太郎
JUGEMテーマ:読書


この国は戦争に負けたのだそうだ。占領軍の先発隊がやってきて、町の人間はそわそわ、おどおどしている。はるか昔にも鉄国に負けたらしいけれど、戦争に負けるのがどういうことなのか、町の人間は経験がないからわからない。人間より寿命が短いのだから、猫の僕だって当然わからない――。これは猫と戦争と、そして何より、世界の理のおはなし。どこか不思議になつかしいような/誰も一度も読んだことのない、破格の小説をお届けします。ジャンル分け不要不可、渾身の傑作。伊坂幸太郎が放つ、10作目の書き下ろし長編。
公務員の男が妻に浮気され、現実逃避のために仙台の港から海釣りに出かけた。ところが海があれ船が転覆。気が付いたときには草むらで、ツルで縛られていた。しかも胸の上にはトムと名乗る猫が一匹乗っている。トムは「話を聞いてくれ」と戦争になった自分の国について語りだすのです。

トムがいる国は8年間戦っていた隣国「鉄国」との戦争に負け、ある日鉄国の兵士がやって来た。初めて見る馬や銃に驚く人々。国王は「危害は加えないから大丈夫」と言っていたのに、鉄国の兵士を率いていた片目の兵長は人々の前で国王を射殺。人々は外出禁止となる。亡き国王の愚息は保身のために国民を裏切り、国内はさらにパニックになった。国民たちは鉄国と戦う相談を始めるが、やがてクーパー兵の兵士が助けてくれるのではと願う。

人が話しているのを聞くことが出来るトムは色々な人の家を歩き回ります。ある夜、鼠が仕掛けた罠にかかってしまったトムは鼠が自分達と会話できることを知ります。鼠たちは「私たち鼠を襲わないよう、全ての猫にお願いしたい」と言います。

そんなトムから聞く国の状況の間に、昔からその国に伝わるクーパーの兵士話が入ります。普通の杉の森の中で突然表面がやわらかくなり蛹になる木が数本出来る。そしてそのうちの1本が白くなりクーパーとなる。年に一度、国から3,4名の男子がクーパーの兵士となってクーパーを谷底に落とすのです。その時、クーパーから出てくる水をかぶってしまう兵士達は透明になる。透明になったクーパーの兵士は国の人たちが困った時に助けてくれる。そんな話です。

鉄国の兵士達があまりにも横柄で、そして国王の息子の愚息っぷりがいかにもで、ハラハラしました。トムの国の人たちは武器をもっていないし本当に無力なんです。

トムが全てを話し終わり、公務員が動き出してからは驚きの連続。兵長が国王を撃った理由、兵士の1人が魅力的な女性の家で乱暴を働こうとした理由、思うより先に行動してしまう住人が地下に閉じ込められてしまった理由。ネットでの株売買が趣味で奥さんに浮気されてしまったような公務員1人で鉄国の兵士と渡り合えるのか?と心配しましたが、それも納得。

公務員は家に帰って奥さんとの関係を修復できたのかな。
| 本:あ行(伊坂幸太郎) | 10:39 | comments(2) | trackbacks(3) |
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コメント
こんにちは。
始めはこの作品の世界がどういうものなのか理解するのに前半は読むのに時間がかかりました。
徐々に理解できていくとぐんぐん読めました。どんどん謎が解明されていくところは流石伊坂さんだなと思います。
一介の公務員が一人立ち向かっていってどうなるんだと思いましたが、納得でしたねぇ^^
奥さんとの行方がどうなったのか、最終的にはそればかり考えてしまいました。
| 苗坊 | 2012/07/11 11:09 AM |
苗坊さん、こんばんは。
前半、物語に入り込むまではちょっと時間かかりましたよね。
だけど気がついたらもう夢中(笑)
奥さんとどうなったのか気になりますよね。
最近の伊坂さん「奥さんが浮気」が多いような気がします。
| なな | 2012/07/11 8:26 PM |
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夜の国のクーパー 伊坂幸太郎
夜の国のクーパー著者:伊坂 幸太郎東京創元社(2012-05-30)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る この国は戦争に負けたのだそうだ。占領軍の先発隊がやってきて、町の人間はそわそわ、おど ...
| 苗坊の徒然日記 | 2012/07/11 11:07 AM |
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著者:伊坂 幸太郎 感想: 伊坂幸太郎さんの新作、『夜の国のクーパー』は、猫のトムが町の様子を語るという形で物語の幕を開けます。 戦争に負け、敵国に占領されることになった ...
| どくしょ。るーむ。 | 2012/08/15 12:21 AM |
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