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「海岸通りポストカードカフェ」吉野万理子
JUGEMテーマ:読書


再開発進む横浜・みなとみらい地区でひっそりと営業する一軒の喫茶店。その店は客から送られてきたポストカードを壁一面に貼っている。葉書でしか伝えられない思いもある。そしてここに永遠に残る。地元で教師をしている五月雨丈司など、常連たちの人生が浮き上がる。心温まり、読後感の爽やかな連作集。
横浜の海岸通りにあるポストカードカフェ。壁一面にハガキがびっしりと飾られているこのカフェにはカフェ宛の手紙だけでなく、恋人宛、会いたいけど会えない人宛など色々な葉書が届く。ここに送られてきた葉書は持ち出すことは出来ず、お店に飾られるものあり、バックヤードに保管されるものあり。そんなポストカードカフェに通う人たちの、ハガキにまつわる12の物語。

新しい恋人はモデル。嫉妬深いその彼女に昔の彼女とやり取りした葉書が見つかったら…と心配するIT企業の社長。お店に向かいながら思い出すのは昔の彼女の事。

ポストカードカフェから「あなた宛てに葉書が届きました」という葉書が届き、カフェに通うようになった女子校教師。だが、その葉書を書いた卒業生が誰なのか思い出せない。そんな五月雨さんの話を中心に物語りは進みます。最初は「こんな店!」って思ってた五月雨さんが常連になる。誰だがわからなかった卒業生のさき側の話がはいり、さきと文通をしたり、お店であったり。恋愛に発展するのかと思ったら、そうでもなかった。

30年以上前に失踪した夫から一通だけ届いた葉書を大切に持ちながら、夫をずっと待ち続ける女性。30年間も同じ場所で待っているってどういう気持ちなんだろう。その夫側の話、新宿で風俗で働く女性達に料理を作っている。風俗で働く女の子が弟宛に送る葉書は印象深かった。

会社の重役だったらしいが、今は1人暮らし。最近認知症が進行している様子。結婚を機に疎遠になった娘に送った72枚の葉書。その人は事故にあってなくなり、疎遠だった娘がカフェにやってきます。父親なんて大嫌い、父親はカフェで騙されていたんじゃってマイナスの気持ちしか持っていなかった娘の心が少しずつ溶けていく様子がかよかったな。

| 本:や行(吉野万理子) | 10:49 | comments(0) | trackbacks(0) |
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