人気シリーズ第7弾
下町で古本屋を営む大家族が活躍する、大人気「東京バンドワゴン」シリーズの第7弾。今回も謎に満ちた客がつぎつぎ来店し、なんと一家の大黒柱に恋のうわさが舞い込む予感も!?
毎年楽しみにしている「東京バンドワゴンシリーズ」とは言え、1年に1回なので忘れるんです。今回も読み始めてすぐは誰と誰がどんな関係だったのかすっかり忘れていて、なんだか読み進めるのが辛かったのですが思い出してからはスイスイ。
かんなちゃんと鈴花ちゃんは3歳になりました。藤島さんの事を「ふじしまん」って呼ぶのがかわいいの。花陽は志望高校に合格して、すっかり女らしくなりました。医大進学を目指してがんばっています。研人は我南人の血を引いているのかギターに夢中。思春期の中学生らしい行動をしてます。「はる」の真奈美さんに赤ちゃんが生まれ、勘一が名付け親に。
「冬 雪やこんこあなたに逢えた」
希少本を1冊ずつ売りに来る客と来るたびに棚の一段丸ごと購入していく客。妙な客が2人もやって来た。
棚の一段丸ごと買いの棚男は藍子の同級生。高校生の時に藍子に告白して「十年後に気持ちがかわらなければ、もう一度申し込んでください」と藍子に言われた男だった。20年経っての告白かと思ったけど…そして希少本の人は池沢さんの先輩女優・奈良さんの息子。奈良さん、勘一のお父さんに若い頃助けられていたようで、その時の本だそう。
「春 鳶がくるりと鷹産んだ」
我南人の友人の中川さの元気が無い。どうやら別れて育った娘・潤子が上京してくるから会うそうなのだが、中川は自分が社長だと嘘をついて仕送りをしていたと言う。堀田家の面々と知り合いが中川のために一芝居打つことに。そんな時、研人が学校で部活の先輩を殴ってしまった。我南人の悪口を言ったからだという。親と一緒に謝りに行ったが、翌日家出をしてしまった。
家出した先は葉山の龍哉の所に行ってた。そこに迎えに行ったのが我南人、亜美、そして池沢さん。そこで龍哉が研人に語った昔の自分の事。母親は俳優の愛人で、父親であるその俳優は別荘を母と自分の為に残してくれたという事。中学生の頃は荒れていて、クラスの子と喧嘩になって殺しそうになった。その時に母親が言った「殺すことより、許すことの方がはるかに難しい。…あなたも生きていきたかったら、許すことを考えなさい」って言葉が素敵だった。
「夏 思い出は風に吹かれて」
ある日、東京古本組合の会長がお店にやって来た。勘一が探していた本の一部が見つ買ったというのだ。その本は、勘一の亡き妻サチに縁のあるものだった。だが、それらの本を所蔵していたのは勘一を目の敵にしている山端文庫だった。すずみの親友・美登里が突然店を訪ねてきた。数年間連絡が取れなかったが海外青年協力隊として外国にいたのだという。すずみの家でのんびりする美登里。会長のお店にバンドワゴン所蔵の貴重な本が売りに出された…
山端文庫の総入れ歯で鼻曲がりの醍醐教授、勘一がやっちゃったんだとは!美登里は何かしらあるんだと思ってたけど、まさか風俗とは…すずみの気持ち、ラブだねぇ〜
「秋 レディ・マドンナ」
我南人の亡き妻・秋実の育った施設を運営している智子がやってきた。資金難から秋実と智子が育ったその施設を閉鎖するしか無くなったというのだ。そんな時、葉山に龍哉と一緒に住んでいる光平から相談を持ちかけられる。光平さんは数年間アメリカに転勤となったが、一緒に住んでいるくるみは龍哉の元を去ってしまうと思うというのだ。
なんだかものすごくうまくまとまりすぎているようなきがしなくもないけど、淑子さんの遺産が有効に使えてよかった。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)