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「花のようする」藤谷治
JUGEMテーマ:読書


三十七歳の女優・野滝繭美は、自分はもう駄目だと思っている。忙しくはしているが、歳も歳だし、女優としてのピークも過ぎた。そんなときに出会ったのが、デイトレーダーとして時代の寵児ともてはやされていた桜田眷作だった。美しい女と裕福な男。恋に落ちた二人は、二人の間以外の誰にも打ち明けられない、それぞれの秘密を抱えていた。
大人の恋愛小説、そんな風に書いてありました。たしかにそうかも。落ち着いた2人の関係が素敵でした。

最初のページに「すると野滝がいった「ケン、家を買おう。」桜田は驚いて顔wあげた。」とあります。そして物語が始まります。前半は2人は2人で家を探す話と、2人の出会いから「ケン、家を買おう。」と提案するまでの話が書かれています。

女優として与えられた仕事はちゃんとするし、評価もされる。だけど常に主役として求められるわけではない。年を重ねるごとに美貌は消えていく。プライベートの時間にも女優と認識された時には「女優」として笑顔で挨拶したりする野滝のプロ意識がすごかった。

桜田は野滝が会った時にはデイ・トレーダーのカリスマとして知られていた。ところがたった一夜にして全財産を失ってしまったのだ。そして冒頭の会話になるんです。

一文無しになった男に「家を買おう」なんていえる女ってすごいな。さらに家を買う事になった時、頭金以外は桜田にローンを組ませようとするんです。何も言わないけど「仕事をしてね」って事かしら。野滝は出演した映画監督と関係を持ってしまい、その監督が桜田にその事をにおわすのです。だけど、桜田は何も言わない。お互い、全然口に出さないけどそれでも相手をすごく思っているんだなぁ。だから、ラストのふたりの会話「しょうがない。二人で行きよう」が静かに染みてきます。素敵な物語でした。

桜田は寝ている時に謎のセールスマンが出てきて、野滝と話をするきっかけになったのも、そのセールスマンからピアスを受け取り「髪の毛をきった人に渡しなさい」って言われたからだし、植物の声が聞こえる耳栓なんて言うのももらいます。耳栓を通して聞く薔薇などの植物の声が面白い。出来れば私もその耳栓が欲しいな。
| 本:は行(その他の作家) | 22:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
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