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「春待ち海岸カルナヴァル」木村紅美
JUGEMテーマ:読書


自分には、愛される価値なんかない。そう思って、家業のホテルをきちんと守ってきた39歳未婚の紫麻。そこに現れたのは冴えない中年男。なぜか紫麻の足にぴったりのバレエシューズを携えて……。真面目で一所懸命、だからこそときめきからは遠ざかってしまう。そんな女性のまだ恋ともつかない心のさざなみを温かく描いた長編。
海岸のそばの小さなホテル
39歳の紫麻は両親と一緒に海岸の側の小さなホテルをやっている。父親が寝ている間に突然なくなり、母親は体調を崩し、小学生の娘・メイを連れて戻ってきた妹・杏里と一緒にホテルを切り盛りしている。紫麻は恋愛に奥手で控えめな独身女性。妹の杏里は結婚と離婚を二度繰り返し、化粧も服装も派手。自分の感情をあまり表に表さない紫麻にも、気になる中年男性が現れる。

春から始まり次の春まで。とにかくホテルの朝食バスケットが素敵なんです。瓶につめたオレンジジュース、サンドウィッチなどがバスケットに入れられ、朝ドアの外に置いてある。お客さんはそのバスケットを持って好きな場所で朝ごはんを食べられるんです。時々出てくるサンドウィッチの中身もすごくおいしそう。

夏はお休みする暇がないほど忙しく、台風の時期には当日キャンセルが連続。クリスマスには知り合いを集めてパーティーを開く。毎年同じ時期にホテルにやってくる人。ホテルで出会って結婚する人。20年ぶりに予約を入れる昔の常連客。ホテルに来ないと思ったら夫が亡くなっていた夫婦。小さなホテルだからこその出会いだったり、別れだったりするんでしょうね。

紫麻はホテルでバイトしていた女の子とお客さんの披露宴で茅野さんという新郎の友人と隣り合わせになります。きついハイヒールが辛かった時、茅野さんがバレエシューズをはかせてくれたのです。メールアドレスを交換したのですが、メールが全然来ない。メールをしようかと打っては消去を繰り返す。そのメールも重いし、紫麻の思いが重くてちょっと疲れてしまいました。やっとホテルに止まりに来た茅野さんはお酒を飲んで深夜に到着。翌日はヨレヨレの姿で話す暇もなくチェックアウト。それでも好きって思い続けている紫麻の気持ちが全然理解出来なかった。

男の人に対して積極的な妹。そんな妹と夏に近くにバイトに来た男の子との仲にヤキモチを焼く紫麻。アイルランドの妖精がいると信じて毎晩ボウルにミルクを注ぐメイ。そしてそのミルクを妖精のかわりに飲み干す杏里や紫麻。子どもの頃からホテルにきているモデルの男の子が泊まりに来たら母、妹、メイまでがおめかしをして食事をする様子。夫を亡くした常連客が1人で泊まりに来た日。素敵なエピソードがいっぱいでした。
| 本:か行(その他の作家) | 08:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
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