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「紙の月」角田光代
角田 光代
角川春樹事務所
¥ 1,575

JUGEMテーマ:読書


わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が約1億円を横領した。梨花は発覚する前に、海外へ逃亡する。梨花は果たして逃げ切れるのか?―--自分にあまり興味を抱かない会社員の夫と安定した生活を送っていた、正義感の強い平凡な主婦。年下の大学生・光太と出会ったことから、金銭感覚と日常が少しずつ少しずつ歪んでいき、「私には、ほしいものは、みな手に入る」と思いはじめる。夫とつましい生活をしながら、一方光太とはホテルのスイートに連泊し、高級寿司店で食事をし、高価な買い物をし・・・・・・。そしてついには顧客のお金に手をつけてゆく。
タイのチェンマイで風景の中に自分自身の存在感を消そうとさまよっている梅澤梨香。どうしてそんなことになったのか。主に梨香の語りでそこまでの過程が語られるが、所々で中学高校の同級生・岡崎木綿子、かつて梨花と付き合ったことのある山田和貴、同じ料理教室に通う中條亜紀が昔の梨香の事、自分のことなどを語ります。

裕福な家庭に育ち、女子校を卒業し短大に入った梨香。友人からは「正義の人、石鹸のように美しい人、無欲」と言われる梨香はカード会社で働き始め、短大時代の友人の紹介で出会った人と結婚する。夫・正文のご飯を作り、家をきれいにして、専業主婦として過ごしていた梨香は時間を持て余していた。子供は出来ず、料理教室に通うがそこで知り合った亜紀に進められ銀行でパートを始める。容姿の整った梨香は営業でまわる先の老人達にかわいがられ、信用される。ある顧客の孫・光太と出会った事から梨香の人生はおかしな方向に…架空の預金証書で作った金で買い物。顧客から解約申請があれば、消費者金融と他の顧客の預金でその場をしのぐ。何度も繰り返す事でお金はただの「束」となり、あっという間に自分を見失っていく。

仕事を始めた梨香に対して、夫はすごく協力的なんだけど「自分の方がずっと稼いでいる」と言う事を態度で言葉で示す夫に違和感を覚える梨香。貧乏学生の光太と出会い、彼の状況をなんとかしてあげたいと、犯罪に手を染める様子。最初はちょっとのつもりでも、どんどんエスカレートしていく様子にゾッとしました。上司が顧客先に同行して梨香の悪事を見破りそうになった時には、一緒にドキドキする反面、ここでばれてくれたらチェンマイでさ迷うことなんて必要ないのにって思ったり。

亜紀は離婚しているのですが、その原因が主婦だった時の借金。和貴は「自分が子どもの頃と同じような環境を娘に与えたい」と高望みする妻に嫌気がさし、浮気をしています。その妻は「お母さんに出してもらった」と豪華な食事をして高価な買い物をして帰りますが、それも実は親からのお金でなく消費者金融からの借金だった。木綿子はあっちのスーパー、こっちのスーパーとスーパーを渡り歩いて安いものを買い倹約していますが、あまりにもキツキツとした生活をしていた為娘が万引きをする。梨香に贅沢な生活を与えられた光太は大学を辞め、自堕落な生活。

あぁ、お金ってなんなんだろう?お金があったら幸せかなって思うけど、そうでもないんだろうなぁ。
| 本:か行(角田光代) | 07:25 | comments(0) | trackbacks(1) |
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| どくしょ。るーむ。 | 2012/04/25 3:23 AM |