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「相田家のグッドバイ」森博嗣
JUGEMテーマ:読書


普通の家庭だったけれど、ちょっと変わった両親。最後に息子がしたことは破壊だったか、それとも供養だったのか?さよならだけが現実だ。血は争われない。森博嗣の家族小説。
相田紀彦は大学で働く研究者だ。自分が結婚して家を持ってから考える両親の事。父親の秋雄も自分と同じ建築学科の出身で、婿養子として母の紗江子の家に入った。ところが、相田夫婦は結婚の後に紗江子の実家と折り合いが悪くなってしまったために出奔し、都会に出てきたのだという。本当の語義とは違うと思うが、二人はそれを「かけおち」と認識している。親戚との関係が薄かった相田家。結婚した紀彦は妻に相当かわった家族だといわれるが、子どもの頃はその家族が基準だったので、かわっているとは全く思わないで大人になった。そんな相田家の物語。

秋雄は無口で飄々とした人物で、東京に出てきてから自ら設計事務所作った。紗江子は、生ゴミ意外は全くゴミを出さない。何でもきっちり整理し収納していたが、彼女の溜め込んだものは次第に家のスペースを侵食し、その度に家は増築を重ねていった。紀彦の上には兄がいたが1歳を前に亡くなり、紀彦と妹の英美子の四人家族。

とにかく紗江子の収集癖(?)がすごいんです。生ゴミ意外は捨てないってどんな状態?缶の中には入れ子しきに缶が入り、ティッシュだけでダンボールが3箱。ずっと後になってペーパーナイフを探したら数個あったとか。今のゴミ事情を考えると「捨てるのにお金がかかりそうだ」と心配になりました。だけど、子どもの頃「明日の工作で石鹸の箱が必要」なんて母に言って「そんなこと急に言われても」と怒られた記憶がありますが、紗江子に言えばなんでも出てきたそうで、それはちょっと羨ましかったな。亡くなった後に通帳の場所を探すのも大変。日記にメモしてあるんだけど、そのメモが宝探しのヒントのようなメモなんです。お金だってお布団の隙間に20万とか入っているんです。家の中に膨大にある缶や箱の中にいったいどれだけの宝物が入っていたんでしょうね。

前半部分はちょっと読むのが辛かったのですが、紀彦が結婚をし紗江子の癌が見つかり亡くなる様子、一人になった秋雄を訪ねる紀彦、そして秋雄がホームに入る様子など、もう少ししたら私もこうなるんだろうなと思いました。それまではずっと小説として読んでいたのですが、これは森さんの体験を基にした小説なんだろうなって感じる部分がありました。
| 本:ま行(森博嗣) | 22:32 | comments(0) | trackbacks(0) |
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