CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930  
<< April 2020 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「花咲小路四丁目の聖人」小路幸也 | main | 「ぐるぐる七福神」中島たい子 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「東京ポロロッカ」原宏一
評価:
原宏一
光文社
¥ 1,680
(2011-11-18)

JUGEMテーマ:読書


町工場の社長さん、田園調布のお手伝いさん、リバーサイドマンションに住むシングルマザー、駆け落ち夫婦…さまざまな人々が暮らす町を今日も滔々と流れる多摩川。南米アマゾン川の「ポロロッカ」のように、その「多摩川が大逆流する」という奇怪な噂が広がっていく。無責任な噂に翻弄され気づかされたのは、人と人が繋がっているということ。いま改めて「家族の絆」を見つめ直す。小さな幸せを描く原宏一が贈る、七つのヒューマンストーリー。

毎年、南米のアマゾン川で起きる大逆流・ポロロッカ。月の満ち欠けで大潮になって、海水が海から押し寄せてアマゾン川を5メートルにもなる波が大逆流するらしい。そのポロロッカが多摩川で起こるらしいという噂がジワジワと広がり、多摩川河川付近に住む人たちに影響を与えます。

それぞれが「東京ポロロッカ」の噂をきっかけに自分の生き方を見つめなおし前向きに新しい人生に進むので、とても読みやすい物語なのです。でも。その「東京ポロロッカ」の噂を作り出したのは凪の海で波待ちをしてるサーファー5人のたわいない会話なんです。雑談がクチコミによってどんどん広がって行くのはちょっと怖いなって思いました。

物語が進んでいくうちに、東京ポロロッカの噂はどんどん大きくなり、地域ぐるみで対策を講じる場所も出てきます。最終章はポロロッカで終わるの?どうなの?とドキドキしながらページをめくりました。

第一話、大田区糀谷にある居酒屋の店主が語ります。常連の町工場の社長が工場を移転させようと思っていると聞きます。店主は何が起こったのか調べ始めます。町工場社長の息子達へのあたたかな気持ちがありました。
第二話の田園調布に住む老女とお手伝いさん。息子の知り合いだという男はいかにも怪しいのに、やっぱり騙されてしまいます。だけど騙されたのにも関わらず「毎日電話をしてくれた」と言う老女とポロロッカの話をしたのは単に騙すだけじゃなかったのか?と思うお手伝いさんがよかった。
第三話は離婚し、無理して高いマンションのローンを払っているシングルマザー。ポロロッカの噂をきっかけに息子と向き合えてよかった。
第四話はポロロッカが起こる可能性について調べる気象調査会社で働く若者。グダグダな彼と一緒に居ようって思う彼女が素晴らしい。
第五話は鬱になってしまい仕事を休んでいるイベントプランナー。もし夫がこの状態になったら…と思うと、この奥さんの前向きさは偉いと思いました。
第六話は調布でカフェをやっている女性。常連の老人が来なくて心配したところから、東京ポロロッカについて調べる事になります。
第七話では身重の妻を抱えたフリーターがやけになり競馬でお金をすってしまう物語。
| 本:は行(その他の作家) | 10:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 10:47 | - | - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック