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「天頂より少し下って」川上弘美
JUGEMテーマ:読書


奇妙な味とユーモア、そしてやわらかな幸福感―川上マジックが冴えわたる、極上の恋愛小説全7篇。

1話目で「クーロン」って文字を読んだ時「知ってる!」って思ったんです。初出を見てみるとアンソロジーで読んでるのは『Teen Age』に入ってた「一実ちゃんのこと」、『甘い記憶』に入ってた「金と銀」、『女ともだち』の「エイコちゃんのしっぽ」、『あなたと、どこかへ。』の7「夜のドライブ」そして『恋愛小説』の「天頂より少し下って」7話中5話を読んでいました。覚えてないけど…

どれもこれもすごく良かったし、印象深い言葉がそれぞれにあった。そして以前読んだ時とはまた違った印象だったのが、年を取るってこういうことなのか…って思いました。
「一実ちゃんのこと」
一実ちゃんは、「私、クローンだから」と言う。父がクローン研究に携わっていて、19年前亡くなった母を「母株」にして一実ちゃんは誕生したらしい。

「ユモレスク」
17歳のハナのイイダアユムに対するコイゴコロは見事に破れた。「私、玉砕?」。

ハナが好きなイイダアユムの折り詩、これは笑えます。第1作なんて「いいの/いくの/だめ/ああ/ゆっくりよ/むらむらしちゃうわ」ですから。それを本人を呼び出して目の前で読んじゃうハナ。

「金と銀」
治樹さんは泣き虫でのんびりしていた。彼とばったり出くわしたのは大学生のときだ。治樹さんは絵描きになっていた。

瑛子が始めて治樹さんに会ったのは5歳の時。その時治樹さんは16歳だった。それから時々会う二人の物語ですが、なんかこのいい加減な感じがいいなって思える。

「エイコちゃんのしっぽ」
「しっぽがあるんだ」とエイコちゃんは言った。エイコちゃんは女だけのガソリンスタンド、あたしは市場調査の会社で働いている。

このエイコちゃんは「金と銀」の瑛子ちゃんと同じ人?って思ってしまった。派遣会社で働いてるしねぇ。エイコちゃんの尻尾は覚えてた。「自分の本当の気持ちがわからない時は、いろんな面からそのことをただす質問を自分にしてみると、いいんだよ」と言いますが、本当にそうかも。

「壁を登る」
母はときどき「妙なもの」を連れてくる。最初はおばさんとその息子。次におじいさん。三番目に五朗が来た。「何者?」と聞いたら「わたしの弟」と母は言う。

父が死んだ日から、娘であるまゆは母親の事を綾子さんって呼ぶ。そんな2人のところに時々やってくる居候。3番目に来た五郎が壁を登るのが趣味らしいんだけど、どうやって登るんだろう?

「夜のドライブ」
40歳のわたしは、ある日、母を誘って車で温泉に出かけた。旅館に泊り、真夜中、母がわたしを呼んだ。「ねえ、夜のドライブに行きたいの」。


「天頂より少し下って」
45歳の今まで、真琴は何人かの男と恋をした。今つきあっている10歳年下の涼は柔らかげな子だ。涼は真琴のことを「猛々しい」と言う。

真琴と年齢が近くなったせいか、以前読んだ時には全く印象に残らなかったこの物語が一番印象深かった。彼とバーにいたら息子が女の子を連れて偶然やってきた。そんな時、どう思うんだろう?なんて想像してみたりして。
| 本:か行(川上弘美) | 22:57 | comments(0) | trackbacks(0) |
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