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「オーダーメイド殺人クラブ」辻村深月
JUGEMテーマ:読書


中学二年のふたりが計画する「悲劇」の行方
親の無理解、友人との関係に閉塞感を抱く「リア充」少女の小林アン。普通の中学生とは違う「特別な存在」となるために、同級生の「昆虫系」男子、徳川に自分が被害者となる殺人事件を依頼する。

中2ってこんなにも危うい時期なんでしょうか。自分が中2の頃を考えてみると…そういえばあまりに悪いことする子ばかりで担任がみんなの前で泣いたっけ。授業中に友達に回した手紙がなぜか床に落ちていたらしく、翌日掲示板に張り出されて先生に謝りに行ったっけ。でも「こんなみせしめみたいなことして、イヤミな先生だ」って思ってたっけ。もう一度戻りたいか?と聞かれたら、断ります。絶対に。

中学二年生の小林アンは学校では芹香と倖の3人でいることが多い。いつも中心は芹香。今は芹香と倖にアンがはずされている。母親は美人でスタイルもいいが、その容姿を全く生かしていない。お菓子作りが趣味で、赤毛のアンに憧れている。アンの名前も赤毛のアンから取ったものだ。クラスの冴えない「昆虫系」男子の一人・徳川。ある日、徳川がポロリともらした言葉に助けられ、芹香からのはずしを逃れることが出来たアンは河原で何かをけっている徳川を目撃する。徳川が去った後に見てみたら、それは血がついたビニール袋だった。
アンは本屋の奥にある人があまり見ないような写真集に魅了される。髑髏がすきだが、その事は芹香たちには言えない。母親の趣味には到底ついていけない。自分と同じ中学生が起こした事件や自殺の記事をスクラップする。

アンと芹香、倖の関係。こういうのってどこまで言ってもあるんですよね。3人が難しいのかな。私は面倒になって途中で降りちゃうと思うんだけど、中学生だとそうもいかない。無視されて辛くてもなんでもない顔をして生活し、誰かをはずす時も相手の事を考えると心が痛むが、でも仕方ないと思う。

中二病というのは始めて聞きました。リア充(リアルが充実している)って言葉も。でも、アンの考える「死」への憧れ、自分は他の人とは違うんだって思いは「そういえばあったかも」って気がします。生きにくい年代なんだよね。今となってはかわいそうだなぁとさえ思います。もう少し大人になったらそれなりに楽になるのに。

アンの母親がアンが鍵をかけてしまっていた新聞記事のスクラップを見ていたと言う所。アンの気持ちはよくわかる。でも、親となった今思うのは、私だってアンの親の立場になっちゃうんですよね。机の鍵つきの引き出し、コッソリ開けちゃって、見たこと我慢できずに言っちゃって、そして謝らないの。ちょっと前までそんな親に腹を立ててる立場だったのにな。でも、子供の秘密は見ないに限りますね。

徳川と殺人の計画を立てるアン。人の心にいつまでも残ってしまうような事件が起こしたいと思うアン。一度仲良くなった芹香や倖にまた外されるようになり、心の支えは「12月にニュースになること」だけになります。

どうなってしまうのか?と息をつめながら読んだのですが、ラストはほっとしました。最後の「東京の住所、教えて」の台詞に思わず笑顔になってしまいました。
| 本:た行(辻村深月) | 20:31 | comments(1) | trackbacks(2) |
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コメント
こんばんは^^
お久しぶりですね。
ななさんどうされたんだろう・・・ってちょっと心配していました^^

この作品は読んでいて最初から辛くて、結局最後の方まで辛い作品でした^^;
私が中学生の時もグループで固まってはいましたけど、ここまで陰湿ではなかったような気がします。
アンが死のうとしている時に、学校という隔離されたところを抜け出したら、結構広い世界が広がってるんだよ〜って凄く言いたくなって死なないでと思ってました。
| 苗坊 | 2011/08/30 9:47 PM |
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オーダーメイド殺人クラブ 辻村深月
オーダーメイド殺人クラブ著者:辻村 深月集英社(2011-05-26)販売元:Amazon.co.jpクチコミを見る 中学二年のふたりが計画する「悲劇」の行方 親の無理解、友人との関係に閉塞感を抱く「 ...
| 苗坊の徒然日記 | 2011/08/30 9:43 PM |
オーダーメイド殺人クラブ
著者:辻村 深月 出版:集英社 感想: 順番に読もうと思っていた辻村深月さんの作品。グズグズしていたら予約していた『オーダーメイド殺人クラブ』が先に届いてしまいました(笑 ...
| どくしょ。るーむ。 | 2011/11/18 11:45 PM |