CALENDAR
S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「感染遊戯」誉田哲也 | main | 「わくわくを見つけにいく」堀井和子 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「カササギたちの四季」道尾秀介
JUGEMテーマ:読書


開店して2年。店員は2人。「リサイクルショップ・カササギ」は、赤字経営を2年継続中の、ちいさな店だ。店長の華沙々木は、謎めいた事件があると、商売そっちのけで首を突っ込みたがるし、副店長の日暮は、売り物にならないようなガラクタを高く買い取らされてばかり。でも、しょっちゅう入り浸っている中学生の菜美は、居心地がいいのか、なかなか帰ろうとしない―。

男2人のリサイクルショップといえば思い出すのは「まほろ駅前多田便利軒」でしょうか…

リサイクルショップ・カササギは店長の華沙々木と副店長の日暮の二人が経営する小さな店。赤字続きの店で起こる事件を春夏秋冬に渡って描いた連作短編集。事件の匂いに反応し探偵気取りになる華沙々木と、そんな彼に引っ張られながら実は人知れずその真相に迫り、華沙々木の尻拭いまでしている日暮。日暮が華沙々木の尻拭いをするのは、少し前に知り合った菜美が笑っていられるようにするため。

推理が2段構造になっていて、よくもこんなに考えつくものだなぁって思いました。なんだかもったいないんじゃないか?とか。

華沙々木が嫌いだったなぁ。全く見当ハズレの推理をして「チェックメイトだ」だなんて…日暮は菜美ちゃんの笑顔のためと華沙々木のバカな推理を予想してその推理が正しく見せるための裏工作をするのです。そして後でコッソリ真犯人に事実確認しちゃったりして。なんでそこまでするんだろう?正しい推理をするのが日暮だからって、菜美が悲しむことはないんじゃないかなって思ったりしました。でも、最終章を読んで、どうやら菜美は全てお見通しなのかなとも思いました。しかしこの菜美。私の頭の中では高校生を想像しちゃってました。中1にしては大人びてるような気がしたのですが…

「鵲の橋」
鳥が翼を広げたデカいブロンズ像を買い取ってから暫くして一人の少年が店にやってきて「ハンカチを落としたので探させて欲しい」と言った。2人は怪しい態度のその少年が数日前に起こった「ブロンズ像放火未遂事件」に関係しているのではないかと思った。数日前の深夜、何者かが忍び込み買い取ったブロンズ像の台座に火をつけるという出来事があった。幸い売約済だったそのブロンズ像は予約した人が買い取ったのだが…2人は調べていくうちブロンズ像を製造する会社にたどり着いた。そこにはハンカチを探しに来た少年も像を買い取った男の人もいた。

「蜩の川」
秩父の山奥にある木工点から「家財道具一式を売って欲しい」という電話依頼があった。久しぶりの大口注文。頼まれた品をトラックに積んで、近くで合宿があるという菜美もつれて木工店へ。3人の弟子のうち、サチと呼ばれる女性が本弟子として認められ、本格的に住む事になったために家具が必要だったそうだ。その木工店では、神木から切り出した丸太が保管されているのだけど、何者かがその丸太に傷をつけたらしい。華沙々木は意気揚々と推理を展開するが…

弟子になりたくないけど、言い出せないからだとしてもサチの取った行動の意味がわからない。人に迷惑かけているだけじゃないですか。子供過ぎる!と腹立たしくなりました。

「南の絆」
一年前、菜美と知り合うきっかけとなった出来事。「家財道具一式を買い取って欲しい」と連絡があり向かった二人は、そこが離婚したばかりの母子家庭だと知る。その一人娘が菜美だった。当時小6だった菜美は両親の離婚を納得していなかった。2人が荷物を運び出したその夜、彼女の家に泥棒が入ったらしい。盗まれたのは、飼猫一匹。事件の匂いを嗅ぎとってしまった華沙々木は、大胆な推理を展開するのだが…。

お父さん、切ないなぁ。

「橘の寺」
いつも無価値なものを脅すようにして高値で買い取らせる住職に「オーディオプレイヤーが欲しい」と頼まれた。どうせ値切られると高めの値段を言ったら、その値で買ってくれた。何がなんだかわからない。二日後、住職から蜜柑狩りに来ないかと誘われた。無料だというので菜美と3人で言ってみると、やっぱり罠が仕掛けられていた…大雪が降り寺に一晩泊まる事になったが、その晩寺に泥棒が入り、住職が大切にしていたラグビーボール型の貯金箱が壊されていた。

前3話で気が弱い日暮を睨んでろくでもない物を高値で売りつける住職。とんでもない人だと思ってたんですけど、元ラガーマンって言うのに笑ってしまいました。
| 本:ま行(道尾秀介) | 23:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 23:01 | - | - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://nanamemo.jugem.jp/trackback/2452
トラックバック