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「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う」尾形真理子
JUGEMテーマ:読書


所帯じみた彼と停滞ぎみなネイリスト、長い不倫に悩む美容マニア、年下男子に恋する文系女子、披露宴スピーチを頼まれた元カノ、オンリーワンに憧れる平凡なモテ系女、そして、彼女らに寄り添うひとりの女性店員―運勢は、生まれた日より、選んだ服で変わると思う。「LUMINE」の広告コピーから生まれた今の自分が好きになる、5つの物語。

作者の尾形さんはコピーライターで、これが初小説だそう。タイトルはルミネの広告コピーだったそうです。

「試着室で思い出したら、本気の恋だと思う」はすごいなぁ。核心を突いてる。好きな人がいる時って服を選ぶ基準が「彼がどう思うかな。気に入ってもらえるといいなぁ」だと思います。だから、想っている人がいる人はこのコピーをみたら絶対にその人の事を思い出すと思う。この所すっかり忘れていたそんなドキドキを思い出しました。各章のタイトルもそれっぽいし、各章の最後にも一つキャッチコピーがついているんです。それぞれのコピーを読むと、自分の中でドラマが生まれます。


各章の主人公は渋谷区神南にあるセレクトショップ「Closet」で服を買う。そのショップの試着室で店員に勧められた服を試着し、ちょっと悩んでいる彼との関係や心の重荷になっている事に前向きになるという短編集。

どの話も登場人物は20代後半から30代の女性で未婚、ありきたりだけど前向きなラストで読んだ後幸せな気持ちになれます。ドラマにしても良さそう。

一番好きだったのは「可愛くなりたいって思うのは、ひとりぼっちじゃないってこと」です。主人公のチヒロは新聞社の分室で翻訳をしている。そこに海外派遣を終えて配属された美濃田君は9歳年下の有能な男の子。次の海外派遣までの1年間、分室で一緒に仕事をするようになった。仕事について聞かれたり、一緒にランチをしたり、美濃田君が気になり始めるチヒロ。ところが、美濃田君の海外派遣が急遽決まったと知らされた。そして明日、食事に誘われている。という内容。

Closetで店員がはいている黒いペイントを施したデニムがいいなぁと思い同じものを探すチヒロ。そのデニムは店員自らがペイントしたものだと知り、明日までに同じようにとお願いする。翌日美濃田君から素敵な提案があったらいいのになぁって思いました。

最後はこのClosetの店員カナメの物語。閉店後にアントワープでパタンナーの勉強をしている恋人から届いたワンピースを着るのです。これがまた素敵。



| 本:あ行(その他の作家) | 20:10 | comments(0) | trackbacks(0) |
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