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「本日は大安なり」辻村深月
辻村 深月
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2011-02-26)

JUGEMテーマ:読書


一世一代のたくらみを胸に秘める美人双子姉妹、クレーマー新婦に振り回されっぱなしのウェディングプランナー、大好きな叔母の結婚にフクザツな心境の男子小学生、誰にも言えない重大な秘密を抱えたまま当日を迎えてしまった新郎。憧れの高級結婚式場で、同日に行われる4つの結婚式。それぞれの思惑と事情が臨界点に達した、そのとき―。世界一幸せな一日を舞台にした、パニック・エンターテインメント長編の大傑作。

すごく面白かったです。辻村さん、いいなぁ。

歴史もあり、値段も他よりは高いのだけど、早くから予約が埋まる人気の式場、ホテル・アールマティ。ある大安の1日にそこで式を挙げる4組。語るのは5人。それぞれがその日の結婚式になにかしら「思い」があります。そしてそれぞれの結婚式は時間通りにつつがなく進行していくのです。が…という感じです。
加賀山妃美佳は双子の妹。一卵性双生児なので姉の鞠香とは見た目はそっくり。だけど生まれてくる順番で、子どもの頃から「姉」と「妹」として区別されて育てられてきた。姉の鞠香は美しく物怖じをせず、妹である妃美佳を守ってくれる。妹の妃美佳は同じ顔なのに野暮ったく見られることが多く、姉に守られていることが不本意。妃美佳は、ウエディングドレスを着る鞠香と、その横に立つ映一さんを見て、今日すべてがうまく行くように心から願っている。

この話は妃美佳と鞠香、2人が交互に語るのですが、途中で「え!!!!」って驚きました。もう本当にやられたって感じ。友人に一卵性の双子がいますが、私には見分けがつくけどそっくり。そういえばお姉さんの結婚式の時、お姉さんの旦那さんはパーティードレスを着ている妹を自分の嫁と間違えていたっけ。映一さんの「勘弁してよ」がいいなぁ。こんな夫を見つけられて幸せです。

山井多香子は、ホテル・アールマティのウエディングプランナーだ。彼女が担当し準備を進めてきた大崎玲奈の結婚式が今日行われる。当日立ち会うことはないのだが、大崎玲奈の件は気が抜けない。始からトラブル続きだったのだ。担当を降りたいと想ったが、この結婚式を無事終わらせる事が出来たら、これからもウエディングプランナーとしてやっていけると思う。

しかし、当日も朝から新婦の友人の和装の美容院の予約が抜けていたりとトラブルばかり。山井は以前このホテルで結婚しようと思っていた。だが相手の浮気が原因で結婚式をあげる前に別れたのだ。そしてその時の相手が大崎玲奈だったというのだから、運命ってのは…玲奈からのサプライズプレゼントは素敵で、一緒に涙が出そうになりました。

鈴木睦雄は、今日ここで結婚式をあげる予定だ。しかし、まさか結婚式をあげることになってしまうとは…。貴和子は俺の運命の人だ。学生時代からずっと続けてきたバンドのライブを見に来た貴和子は、どうしようもなかった俺の人生を救ってくれた。貴和子は今でも俺のストッパーで、大切な存在だ。なのに、こんな事になってしまうなんて…

朝からホテル内を灯油が入ったペットボトルを持ってフラフラする陸雄。彼が話をするたびに、全く本当にどうしようもない男だって腹立たしくなりました。貴和子がかわいそうすぎる!!!って。なのに、火が出たときには「とうとう犯罪者になってしまったの?」と心配になったりして…後日談で、気持ちを入れ替えたようなのでよしとしましょう。

白須真空は、母親の妹であるえりちゃんの結婚式に出席するためにホテルアールマティに来ていた。えりちゃんは薬剤師。結婚相手である東さんはりえちゃんの働く薬局でフリーターをしている人だ。東さんは真空の家族には評判が悪く、りえちゃんはその事で家族と喧嘩をしている。結婚式の準備をしている時、白雪姫の恰好でお色直しをするりえちゃんが特注したカチューシャがなくなってしまった。「あれがないと式が出来ない」というりえちゃん。カチューシャはどこに。

真空くん、たまたま通ったりえちゃんの職場で東君とりえちゃんの同僚がよからぬ事を相談しているのを目撃してしまい、この結婚式はやめさせるべきって一人で悩んでいるんです。読んでいる私だって、りえちゃん結婚するのはちょっと待ったほうがいいんじゃ…って思うくらいでした。でも、東君のお友だちに相談して、東君の事をちょっと違った視点で見る事が出来てよかったです。

それぞれの思いが頂点に達した時鳴り響いた非常ベル。まさか、陸雄が?と思いましたが、花婿がそれぞれちゃんと花嫁を守る姿がよかった。玲香の所に駆けつけた山井とそんな山井を信頼する玲香の姿もありました。そして2階の会場にむかおうとする山井に心配そうに声をかける同僚の岬の気持ちにもニヤニヤしました。この事件があったから、それぞれ自分の気持ちや相手の思いに気がつくことが出来たんですね。
| 本:た行(辻村深月) | 21:07 | comments(2) | trackbacks(1) |
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コメント
こんばんは^^
辻村さんの作品、本当にいいですよね〜。
それぞれの夫婦の形が面白かったです。
双子ちゃんはやられました。何〜!?って思いました^^;
でも、旦那さんの「勘弁してよ」が良かったです。あんな素敵な旦那さんに出会いたいです。
| 苗坊 | 2011/04/25 11:35 PM |
苗坊さん、こんばんは。
双子の旦那さん、ゆったりとかまえていて良かったですね。
私の場合「出会いたかった」と過去形だけど
苗坊さんはこれから♪きっと出会えるはず。
| なな | 2011/04/27 9:29 PM |
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