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「花桃実桃」中島京子
中島 京子
中央公論新社
(2011-02)

JUGEMテーマ:読書
 

40代シングル女子まさかの転機に直面す。昭和の香り漂うアパートでへんてこな住人に面食らい来し方をふり返っては赤面。行く末を案ずればきりもなし…ほのぼの笑えてどこか懐かしい直木賞作家の最新小説。

ところどころでクスクスわらっちゃう物語でした。

東京都下、私鉄沿線の最寄駅から歩いて15分。ちょっと横町に入った坂道の途中、お墓に面した所に築20年超の3階建て計9戸の小さなアパート「花桃館」が建っている。40代未婚の花村茜は父親の桃蔵が亡くなりその「花桃館」を相続した。そんな時、勤めていた会社からリストラ退職の勧告を受け、管理人となってアパートに移り住むことを決めた。そんな茜のアパート管理人としての物語。

まずは茜。43歳独身女なんだけど、元ヤンキーで時々思い出す昔の恋愛話がすごい!

3階建て、1階に3軒。茜は空いていた101に住むのですが、103に住んでいるのはどうやら生前父の恋人だった老女。庭の手入れをして、四季折々の草花を咲かせますが、茜が話しかけると蟹にのように横向きで走り出します。302に住んでいるハルオはウクレレ弾き。大家になってから暫くの間顔をあわせていなかった203の住人は茜より一つ年下の高原日名子。最近美容整形をやったらしい。201に住む家族は父親と陸・海・空の三人息子。303には猫と住む探偵。そして301に越してきたクロアチア人のイヴァン。

夏には202号室の素敵な老夫婦と出会うのですが、どうやらそれは以前そこに住んでいた人たちで、茜は父親同様幽霊を見る事が出来るらしい。

201の陸海空三兄弟と父親の生活はすごかった。出て行った奥さんが自衛官だったから、子供がそんな名前だなんて。是全寮制の高校に行きたい陸だが、残された家事能力の低い父親と弟達が心配で、茜と父親が結婚すればいいと思うのです。お呼ばれした茜は「大家として手助けする」と言うのですが、そうだよね。

イヴァンとの百人一首のやり取りは面白かったなぁ。だけど、そんなとんでもない解釈の一つがバーを経営している同級生の尾木くんの気持ちを動かしたのかもしれない。そうそう、この尾木くんもなかなか面白かった。ことわざ好きのバツイチ男。

管理人になって1年が経ち、気がついたら管理人の仕事がそれ程嫌いじゃなくなった茜。


| 本:な行(中島京子) | 22:42 | comments(0) | trackbacks(1) |
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