CALENDAR
S M T W T F S
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     
<< August 2020 >>
SPONSORED LINKS
ARCHIVES
CATEGORIES
カウンター
グリムス
MOBILE
qrcode
<< 「空家再生ツアー」岸本葉子 | main | しあわせの隠れ場所 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| - | | - | - |
「ラスト ラン」角野栄子
JUGEMテーマ:読書
 

「残された人生でやっておきたいこと」七十四歳のイコさんの場合それは、バイク・ツーリングだった。目的地は、五歳で死別した母の生家。東京から岡山まで、往復1200キロ。着いたのは、寂れた一軒の船宿だった。無人のはずなのに、そこには不思議な少女が住んでいた…。書き下ろし自伝的小説。

角野さんの児童書、ハズレがないので子供の本を選ぶ時に「何にしようかな」って迷った時には角野さんなら間違いなし!って思って頼りにしている作家さんです。

バイクのツーリングが趣味だったイコさんは、74歳の時自分のラストランに出かけようと思い立ちます。用意したのは、真っ赤な最新型のバイクに真っ赤なヘルメット。しなやかな革のライダースーツ。出かけるのはイコさんが5歳の時に亡くなったお母さんの唯一の写真、12歳のお母さんが写っている岡山県のお母さんの生家。奇跡的に残っていたその場所で、イコさんは写真に映っていたまんまの母の幽霊・ふーちゃんに出会います。12歳の少女のまんまのふーちゃんを後ろに乗せて、2人でのツーリングが始まります。
74歳のイコさんは5年前にバイクを手放していたので、バイク屋に行ってバイクを買おうとするのです。だけど、お店の人は売ってくれない。孫にプレゼントするって事にしてやっと手に入れた真っ赤なバイク。ところがツーリング中にフルフェイスのヘルメットを外して、顔がおばあさんだとわかると周りの人はギョっとするのです。74歳ってそんな年齢?後数年したら私の母も74歳。元々バイクには乗っていないので、今からバイクって言われたら私も「やめてよ」って言うだろうけど、車の運転は普通にしているし…年を取ると自分がしたい事も思うように出来なくなるのかっていうのに愕然としました。

5歳の時にお母さんをなくしたイコさんが12歳のお母さんに出会う。ふーちゃんと名乗るお母さんはイコさんの事を全く覚えていない。12歳なんだから仕方がないと思いながらも、お母さんが自分の事を覚えていない事が寂しそうです。

2人でツーリングをするうち、他の幽霊に会います。今亡くなったばかりの親子は温泉に入り、彼女に振られた男の人はもう一度…と思います。心残りがあるうちは天国にいけないらしい。ベテラン幽霊のふーちゃんは男の人に「むこうの世界も悪くない」と語ったりします。

旅をしていて少しずつ12歳より後のことを思い出し始めたふーちゃん。出会った青年に恋をして、ついて行っちゃいます。その恋は失恋に終わるのですが、そこで18歳の時に出会ったイコさんのお父さんの事を思い出すのです。ふーちゃんの心残りは娘達なのかと思ったら夫だったんですね。ビックリしたけど、それは素敵な事だなって思いました。

イコさんもお父さんとお母さんの馴れ初めを聞いたり、ふーちゃんが自分や妹のことを思い出したり、ふーちゃんが着ている洋服などから自分のルーツを知ったりします。ラストは心残りも解消されてふーちゃんは天国に…だと思っていたんだけど、意外な展開。この先の2人の生活、楽しそうです。

タイトルの「ラスト」と「ラン」の間にスペースがあるのは角野さんのこだわりなのかしら?文中でもイコさんが「これが私のラスト ラン」とか言う時、必ずスペースが入ってました。
| 本:か行(その他の作家) | 22:48 | comments(0) | trackbacks(0) |
スポンサーサイト
| - | 22:48 | - | - |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック