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「月と詐欺師」赤井三尋
JUGEMテーマ:読書
 

一代で財閥にのし上がった男・灘尾儀一郎に嵌められて、瀬戸俊介の父母と姉は自殺した。復讐を誓って大阪に戻ってきた俊介の前に現れたのが、詐欺団のリーダーという裏の顔を持つ春日だった。俊介が父の遺品を換金して得た1万円を資金に、いよいよ儀一郎&灘尾財閥殲滅の幕が切って落とされた。そして―。

新聞に紹介されていたのを見て読みました。分厚い本で2段。ちょっと躊躇したんだけど、すごく面白かった。読んでよかった!

舞台は昭和10年代の大阪。世の中は2.26事件の後、特高によるアカの取締りが厳しくなり、軍部の力が増大てきていた。主人公の瀬戸俊介の父親は財閥を率いる2代目当主・灘尾儀一郎に嵌められて全財産を失い死んだ。俊介は寺に入り、姉は灘尾の妾となったが自殺したとの白瀬を受けた。住職に断り修行をやめた俊介は復讐を誓って大阪に戻って父親に託された掛け軸を売ろうとした時、米国帰りの春日誠一郎と出会い助けられた。酔った勢いで詐欺団のリーダーという裏の顔を持つ春日に家族のこと、復讐のことなどを話した俊介は、春日を雇う形で灘尾に復讐することになった。詐欺団のメンバーは声帯模写の専門家・ミミック、情報収集の専門家・インテリ、女性を落とすのが得意なジゴロ。紅一点の沖縄生まれの智恵。
詐欺グループがかっこいいのです。表向きは車修理の店として一応その仕事もしている詐欺師グループ。リーダーの春日は統括します。声帯模写の専門家・ミミックはどんな人の声でも真似をする。情報収集のプロ・インテリ、女性を落としたら右に出る者はいない・ジゴロ。そして沖縄出身の美女・智恵の5人。

灘尾財閥を破滅させるために東京からやってきた詐欺グループも加わり、大掛かりな詐欺をします。その東京から来たグループが途中で料金を吊り上げようとするのですが、その時に春日が言った言葉「詐欺師…一番大事なことは誠実さだ」ですから。詐欺師と誠実ってまったく反対の言葉のようですが、誠実に騙すって事なのかな。深いです。そして春日はすごい。

インテリは灘尾財閥がパーティーを開くホテルの取材に来ている記者きり、パーティーの取材じゃなく、あくまでもホテルの取材としてパーティーの潜入して灘尾の交友関係を探ったり、灘尾財閥の電話交換手にジゴロが近づいたり、実在する教授が手術のため入院している間にその人になりすましたり。いよいよ!という時には本当にドキドキしました。

| 本:あ行(その他の作家) | 21:22 | comments(0) | trackbacks(0) |
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