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「妄想気分」小川洋子
小川 洋子
集英社
(2011-01-26)

JUGEMテーマ:読書


日常の中にある異界への隙間……
すこしばかり耳を澄まし、目を凝らすと日常の中にある不思議世界への隙間が見えてくる。そこから異界を覗くとき、物語が生まれる。著者の学生時代から現在までのエッセイを収録。

小川さんの書くものは小説でもエッセイでも同じように優しい気がします。なんだろう。慎ましやか。用心深い。そんな印象。
「定期的にある動物が訪ねてきて、しばらく私の中に棲みつく。」という文章。その後にメジロ、ハダカデバネズミ、象、ニホンカワウソ、アルマジロ、コビトカバ…とそんな風に住み着いた動物が物語の中に登場するんですね

「夫は今、何を考えているのだろう。そんなこと、恐ろしくてとても真剣に考える気になれない。そんな風に始まった話の中で「うまくいっている夫婦は、相手が今、何を考えているのか、などと言って悩んだりしない。相手のすべてが分かっているのだ、と高をくくったりもしない。分かり得ないところがある事実を受け入れ、それでもあなたの心の内を、いつでも思いやっているという証拠を、形のない気配に変えて、日常生活の中に漂わせている。しかもほとんど無意識のうちに。」とあります。確かにそうなんです。そして上手くいってない夫婦の片割れはそういううまくいってる夫婦の醸し出す雰囲気をすごく感じるものなんです。

最後の第五章「自著へのつぶやき 書かれたもの、書かれなかったもの」では「ユリイカ」(2004年2月号)に既発表の「揚羽蝶が壊れるとき〜博士の愛した数式」までの物と、それ以降の作品について、その時思った事などが書かれています。最初の頃の作品では「子供の手を引いて坂をのぼっていったら家の前で編集者が待っていた」なんていうのがあります。「ミーナの行進」と「原稿零枚日記」は本の内容が全く浮かんでいなかったのに担当編集者に会った途端に意味もなく湧き上がった物語をペラペラと喋って物語が出来上がったというのが面白かった。
| 本:あ行(小川洋子) | 22:23 | comments(0) | trackbacks(0) |
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