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「白いしるし」西加奈子
JUGEMテーマ:読書


失恋ばかりの、私の体。私は彼のことが、本当に、好きだった。32歳。気づいたら、恋に落ちていた。軽い気持ちだった、知らなかった、奪えると思った。なのに、彼と関係を持ってから、私は笑えなくなった。恋は終わる。でも、想いは輝く。極上の失恋小説。

本の紹介を読んで「あぁ、失恋小説なのね」と納得。とにかくみっちりと濃い恋の物語。あまりに濃すぎてあれこれ思って疲れてしまいました。

主人公の夏目香織は32歳。絵を描いてグループ展を開いたり本の装画を描いたりしているが、満足な生活費は得られないから新宿のバーでアルバイトをしている。友だちの瀬田とは阿佐ヶ谷の居酒屋で夜中から朝にかけて会う。恋に落ちる心配のない関係。夏目は高校生の時に付き合った人からふられ、復活するのに2年かかった。それから恋愛はしないようにしている。が、いつもふられる。友人の瀬田とは深夜から朝にかけて居酒屋で会うが、二人は恋に陥る心配のない関係。ある日、瀬田が「夏目が好きそうな絵を描く。」といい、間島昭史の個展に夏目を連れて行く。そこで見た白いキャンバスに書かれた白い山の絵。見た途端に恋に落ちていた。

恋に臆病になっている夏目が一目絵を見て、白い富士山の絵に魅せられ、その絵を書いた間島に惹かれる。彼女がいる事を知らされていながら、もう失恋なんてしたくないって思いながら、それでも個展の最終日に一人で絵を見に行ったり、その後公園で話をしたり。もう会ってはいけないって思うんだけど、瀬田が飲み会をセッティングして、会えばやっぱりどんどん好きになる。恋に落ち、ダメだと思いながらもどんどん好きになる様子に「わかる。わかる」って思いました。そしてある日、間島を自分の部屋に呼んでしまう。それから数日間、夏目はバイトも無断で休んで、2人は外にも出ずにずっと一緒にいるんです。一緒にいるのに寂しくて涙ばかり流す夏目。一緒にいるのに哀しい恋愛。本当にギリギリの恋愛なんだなって思いました。

近づいちゃいけないって思っていても、磁石のように吸い寄せられてしまう。いけないってわかってるからなおさらなのかな。

それにしても他の人たちの恋愛も普通じゃなくて印象深いです。間島は父親違いの妹が恋人。知的障害があるその妹とは一心同体のようで、離れる訳にはいかないといいます。

夏目の友人瀬田は実はすごくもてる。だけど、相手の女性の自分に対する気持ちになんて無頓着。たくさんの猫と暮らしているんだけど、その猫達はいなくなった彼女が残していった猫をどんどん増やしていったというんだから。しかも他の人がその猫に触ることを極端に嫌っている。

そしてアトリエ「16」のオーナー塚本美登里。瀬田の事が好きで、周りに自分と同じように瀬田を思っている女性がいっぱいいる事を知っている。それでも自分は特別だと思いたい。そして瀬田の家に押しかけ、猫にさわり殴られ鼻を骨折。

とにかく「負」の要素いっぱいの恋愛がたくさんでした。
| 本:な行(その他の作家) | 21:15 | comments(0) | trackbacks(0) |
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