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「聖夜 ― School and Music」佐藤多佳子
JUGEMテーマ:読書


少し早い、俺たちだけの聖夜。そのオルガンは、特別な音で鳴った。18歳の少年が奏でる、感動の音楽青春小説。

「第二音楽室」につづく、School&Musicのシリーズの第二弾です。


主人公の鳴海は、キリスト教系の高校の3年生。オルガン部に所属し、礼拝の時の演奏を担当している。オルガン部といっても練習は一人ひとり。鳴海は教会で神父の父と祖母の3人暮らし。ピアニストでオルガンに情熱を傾けた母親は鳴海が10歳の時に家を出ている。

母に捨てられたことをずっとひきずり、「母が愛したオルガン」「母が好きだった曲」を聞いてがんじがらめ。全てを温かく包み込む父親に腹をたてている。宗教、神なんて信じていないけど、学校では宗教について研究する。学校に友人と呼べる人はいない。とにかく生きにくそうな18歳で、最初読むのが辛かったです。

文化祭でオルガン部の発表会としてメシアンの「神はわれらのうちに」を弾くことになる。その曲は母が好きでよく惹いていた曲。難しい曲と格闘するうちに、ひけるようにはなったが、そこから一歩先の自分のものにしようとすると母親への鬱屈とした思いが邪魔をする。

文化祭当日、クラスメイトに誘われて、演奏から逃げる鳴海。その男の子に聞くロックの話。何も言わずに外泊した次の日に祖母に聞いた「出て行った母への気持ち」そして父親が見せてくれた母からの手紙。そんなもので少しずつ前向きになる鳴海。祖母が「あの人を憎んでいる。全てを許してしまう息子のためにも自分は憎むんだ」というようなことを言うのです。そして全てを許してしまう父親は鳴海が自分を選んでくれたことがすごく嬉しいし、母親の元へ行ってしまうのではと思い、母から届いた手紙を今まで見せずにいたと告白するのです。完璧なはずの父親にそんな気持ちがあったのかってちょっと嬉しくなりました。

オルガンとピアノの違い。ピアノは弦による発音で、オルガンは管による発音。そして鳴海が語るパイプオルガンの素晴らしさったら!市で年に一度小学生向けに「パイプオルガンの仕組みを知ろう」というツアーがあるのです。今まで無視していたけど、来年は息子に応募してもらって付き添い親として行ってみたいなぁ。
| 本:さ行(佐藤多佳子) | 18:35 | comments(0) | trackbacks(0) |
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