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「灰色の虹」貫井徳郎
JUGEMテーマ:読書


身に覚えのない殺人の罪。それが江木雅史から仕事も家族も日常も奪い去った。理不尽な運命、灰色に塗り込められた人生。彼は復讐を決意した。ほかに道はなかった。強引に自白を迫る刑事、怜悧冷徹な検事、不誠実だった弁護士。七年前、冤罪を作り出した者たちが次々に殺されていく。ひとりの刑事が被害者たちを繋ぐ、そのリンクを見出した。しかし江木の行方は杳として知れなかった…。彼が求めたものは何か。次に狙われるのは誰か。あまりに悲しく予想外の結末が待つ長編ミステリー。

分厚い本でしたが、一気に読んでしまいました。

まず最初に殺人犯として逮捕された江木雅文が復讐を始めるという所から物語が始まります。そして江木を逮捕した刑事、検事、弁護士に裁判官の仕事っぷりや人間性がかかれ、そして何者かに殺される。弁護士が殺された時点で、それまでバラバラだった刑事、検事の死亡が江木が起こしたとされる殺人事件につながるのです。それを見つけた山名という刑事が江木を追う。
江木の事件に関わった様々な人たち。

江木を逮捕した刑事・伊佐山は証拠より自白を重んじる、強引な捜査をする刑事。アパートの一室で女性の死体が見つかった。その女性の恋人・原田が怪しいと思った伊佐山はアリバイを崩し、原田に自白させた。そして、その日道路をはみ出して車にひかれた。

江木の事件を担当した検察官・谷沢は正義を守る事が大切だと思い、周りの人には点数をつけている。ある日、谷沢に怪文書が送られてきた。3通目が送られてきた時、以前自分が関わった被告人の中から怪しいと思われる人物を特定し、知り合いの刑事に連絡を取った。そしてその晩、自宅で何者かに刺された。

江木の弁護士になった綾部はひょんな事からヤクザの弁護をする事になり、ヤクザの信頼を得た。そしてその男の紹介でキャバクラに通うようになり、一人の女性にのめりこんでいった。ある日、その女性のマンションから出たところを何者かに刺された。

刑事・山名は3人の死の共通点が江木の事件だという事を発見し、それ以外に江木の事件に関わった人に警告をしてまわった。

その一人が裁判長の石嶺は妻と二人暮らし。毎日決まった時間に決まった行動をし、マシーンと呼ばれている。妻が浮気をしていることを知った石嶺は浮気相手に制裁を加え為の計画を立て、仮病を使って早退して家の近所で浮気相手を待ち伏せした。そして何者かに刺された。そして江木の事件で目撃者とされた雨宮。雨宮はブログに江木の事件について書いていた。

そんな話の間に挟まっているのが7年前までの江木の物語。江木は顔に大きな痣があり、それが原因で内向的な性格のまま大人になってしまった。ところが、同じように自分の容姿に自信のない同僚・由梨恵と出会ってから人生が変わった。付き合い始め、結婚も意識した。もうすぐ結婚する姉も母親も江木の交際をとても喜んでくれていた。
ある日、由梨恵のことを馬鹿にした上司にキレて胸倉をつかんでしまった。そして次の日、その上司が前夜遅くに殺されたと聞かされた。江木は自分だけが知っているヒミツの場所につりに行っててアリバイはない。


冤罪が作り上げられるまでのプロセス。警察官、検察官、弁護士に裁判官。それぞれは自分の仕事にポリシーを持ってキッチリとやっているだけなんです。すこしは「真面目」過ぎる部分もあるんだろうけど、一人ひとりは別に悪くはない(とは言っても刑事の「自白」に無理やり持ち込むところはちょっとねぇ)でも、気がついたら冤罪が出来上がってる。怖いです。

自分はやっていないのに誰も信じてくれないという哀しさ。家族はバラバラになり、恋人も失ってしまった江木が復讐を誓うのも無理はない気がします。ただ、真犯人には驚きました。母親ってここまでしちゃうものなのかしら…
| 本:な行(貫井徳郎) | 22:04 | comments(2) | trackbacks(2) |
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コメント
分厚かったし、ページにぎっしりでしたけど、一気でしたね。
この中で復讐されても当然なのは伊佐山と証言をした雨宮ですね。弁護士も自業自得だけど運も悪かったかな。
上司を殺した真犯人も気になるし、伊佐山が殺される直前に関わった事件もあれも冤罪っぽいし、江木のお姉さんはどこに行ってしまったのか、枝の部分の話も気になりますね。
| じゃじゃまま | 2011/05/29 10:57 PM |
こんばんは。
最初読めるかなって心配になったけど、読み始めた途端グググっとひきこまれました。

伊佐山は殺されても仕方がない!
こんな刑事が実際にいたら…と思ったら怖いですね。
そうか、上司を殺した真犯人は見つからないままでしたっけ?
| なな | 2011/05/30 10:28 PM |
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灰色の虹 貫井徳郎著。
≪★★★★☆≫ 冤罪によって人生を滅茶苦茶に狂わされた男には、復讐は権利か。当たり前の行為で神さえも背中を押してくれるのか。 江木雅史は、たまたまその日上司と口論になったせいで、たまたま上司が何者かに殺されたせいで、疑われ、そのまま有罪になってしまっ
| じゃじゃままブックレビュー | 2011/05/29 10:49 PM |
「灰色の虹」
冤罪で服役した男の復讐を描く。救いのなさに凹んだ。 (この記事、ネタばれあり)    【送料無料】灰色の虹 [ 貫井徳郎 ]価格:1,995円(税込、送料別) 上司が殺され、疑いをかけられた江木雅文。 アリバイを証明する人がおらず、殺人で有罪となる。 姉は婚約
| りゅうちゃん別館 | 2012/09/16 9:20 AM |