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「ふじこさん」大島真寿美
大島 真寿美
講談社
(2007-06-21)

JUGEMテーマ:読書


離婚寸前の父と母にはさまれなにも楽しいことのない毎日を送るリサの前に現れたふじこさんは、乱暴できれいで、あっけらかんとしていて、これまでに見たことのない、へんな大人だった。幻のデビュー作「春の手品師」を含む、著者会心の短編集。

図書館で夫がCDを選んでいるのをまっているあいだにYAコーナーを見ていてみつけた本。そのまま図書館で読み出したら面白いじゃないですか。それで借りてきました。YAコーナーは読みたい本がいっぱいあるのです。

最後に入っている「春の手品師」はデビュー作なんですね!

3編とも悩んでいる子供が誰かとの出会いによって一歩前に進める物語かな。若い頃って「ここにいても意味がない」とか「学校に行く意味がない」とか「家に居場所がない」とか思うものなんですよね。すっかり忘れてしまっていました。もうすぐ息子達もそんな年齢になるんだよなぁ。そんな時、こういう人と出会えたら幸せです。
「ふじこさん」
両親は別居し、母親の実家で暮らすリサは人生に絶望していた。簡単に離婚に同意するかと思った父親は親権が取れないなら離婚しないといいはった。学校からの帰り道、父が住むマンションの8階から下を覗く。イヤになったら飛び込めばいいって思いながら。その数分がリサにとってかけがえのない時間となった。ある日、気まぐれに父の住む部屋に行くとそこにいたのがふじこさんだった。それから母親には内緒で父のマンションに泊まりに行くようになったリサ。

小学生なのに人生に絶望しているリサ。マンションの8階から下を覗くのがかけがえのない時間って言うのは衝撃的でした。だけどふじこさんに出会って、のんきな彼女のペースに飲み込まれ、少しずつ元気になるリサ。宝物は宝箱には入ってない。そこら辺にひょいとおいてあるっていう文章がいいな。ふじこさんは自分の宝物のためにイタリアに渡っていくのですが、大人になったリサにふじこさんからの贈り物が届く。そしてリサはふじこさんが自分の宝物だったと言う事に気がつくラストが素敵。

「夕暮れカメラ」
写真を取るのが好きな私はラボでおばあさんと出会った。おばあさんはラボで写真をすばやくチェックして落胆した様子で写真をしまう。なにが写っているのか気になるがきけずにいたが、その後も何度もおばあさんと遭遇し、とうとうおばあさんに「写真を撮って」と声をかけられた。遺影を撮っておきたいというおばあさんの希望通りの写真が撮れない私。ある日、おばあちゃんが中学時代の同級生のおばあちゃんだと言う事を知る。

おばあちゃんの孫・藤岡くんとの会話のズレったら…っていうか、藤岡くん大丈夫か?って感じです。藤岡君の家に食事に呼ばれ、両親と藤岡くんがまるでドラマの家族のように窮屈だと感じる私。おばあちゃんがボケてるという藤岡君にそうじゃないんじゃないかと思う私。おばあちゃんは家で火事を起こしてしまうんだけど、その後藤岡くんが「じつは俺もい火をつけたかったのかもしれない」というのです。えぇ!?若者ってそんなにみんな悩んでいるものなのか???

「春の手品師」
学校をサボった午後、公園で屋台を広げて手品を披露している人を見かけた。子供たちがいなくなり、手品師についていった私は母親が去り、おばあちゃんがボケて、新しいお母さんがやって来た事を手品師に話した。

おばあちゃんとの関係に耐えられなくなって家を出て行った母親を誇らしいと思ってる主人公。出て行くことはお母さんの必然じゃなく、家族4人の必然だったと。すごく考えてる子です。考えすぎて、前に進むことが出来なくなっちゃったのね。
| 本:あ行(大島真寿美) | 19:40 | comments(2) | trackbacks(1) |
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コメント
自分のレビュー読み返すと、疲れてたみたいであんまりふじこさん好きじゃなかったみたいなんですよね。
そう、好きじゃないってことだけは覚えてるんですよね。
でも機会があったら読み返してみたいですね。

ななさん、ケーキ作ってあげたんですね。偉い!
おいしそ〜。
| じゃじゃまま | 2011/02/15 3:43 PM |
じゃじゃままさん、こんばんは。

本と体調や気持ちって大きく影響しあいますよね。

今の私にはふじこさんのいい加減さが心地よかったです。

ケーキ、ロールケーキは本当に簡単なんです。
手抜き!手抜き!
| なな | 2011/02/15 9:09 PM |
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ふじこさん 大島真寿美著。
≪★★☆≫ パパとママが離婚するためリサの親権を争っている間、リサは週末だけパパのいるマンションへ行くことになった。そこでパパの恋人のふじこさんと出会う。どこをどう読んでもパパの魅力ゼロで、たいしてリサのこと大事とも本当に親権が欲しいとも思ってないの
| じゃじゃままブックレビュー | 2011/02/15 3:41 PM |