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「砂の王国」荻原浩
評価:
荻原 浩
講談社
¥ 1,785
(2010-11-16)

JUGEMテーマ:読書


全財産は、三円。転落はほんの少しのきっかけで起きた。大手証券会社勤務からホームレスになり、寒さと飢えと人々の侮蔑の目の中で閃く「宗教を興す」―そして作りだされた虚像の上に、見る間に膨れ上がってゆく「大地の会」。会員たちの熱狂は創設者の思惑をも越え、やがて手に負えないものになった。人の心を惹きつけ、操り、そして―壮大な賭けが迎える慟哭の結末。

ものすごく分厚い本が2冊。読めるのかって心配しましたが、ぐいぐいひきつけられてあっという間でした。

大手証券会社に勤務するも仕事がうまくいかず、酒びたりとなり妻に出て行かれ、会社はくびに。借金の取り立て屋に追われ、ネットカフェで生活するも全財産を盗まれた。寒い冬の東京でのホームレス生活。同じくホームレス生活をしている背が高く美形でカリスマ性を持つナカムラとホームレス寸前の辻占い師・龍斎の2人を仲間に引き入れ、新興宗教を立ち上げた。
冬空の中、薄着で夜の街をうろつく山崎。この頃寒いのでこんな日に外にいたら…と想像するだけで辛くなります。ファーストフードのゴミを漁ろうとしたら、ポテトは煙草の吸殻の水につけてあったり、炊き出しに長時間並ぶが、その宗教を信じていると言った人の方が汁を多くもらったり、とにかく辛い。辻占ない師の龍斎と出会い、サクラをやって小銭を儲け、近くの公園にダンボールで寝床を作って寝ます。その公園にはすでにホームレスが住んでいるのですが、左右対称の整った顔、とても大きな体でほとんど会話をしようとしないその男ナカムラについて行くと、コンビニやお店では中で働いている人たちが期限切れのお弁当などを取っておいてくれて、とても嬉しそうに渡してくれるのです。雨が降ったらおきっぱなしにしてある傘を持っていくようにといわれる。暫くナカムラとともにホームレス生活をしていた山崎ですが、ナカムラとコールドリーディングの出来る龍斎と一緒に新興宗教を立ちあげようとするのです。

立ち上げたのは「大地の会」山崎は木島と名乗り事務局長を務め、ナカムラが大城先生となり師範。龍斎は小山内師範代となり気を見る。木島の戦略は成功し大地の会はどんどん大きくなるのです。

最初は木島の思惑通りに物事が進むのですが、少しずつ人数が増えていくと派閥が出来て、リーダーが出来て、木島の手に負えなくなってくる。木島はどんどん居心地の悪さを感じ、仕事が上手くいかなくなった時のように不眠症になり、お酒に溺れる日々。物語の着地場所は半分過ぎたあたりでなんとなく想像できました。が、怖い。どこに行っても「目」があるんです。信じることっていきすぎると本当に怖いです。タイトル「砂の王国」がピッタリとはまってます。

あまり話すことがないナカムラが後半部分で語った自らの生い立ち。これも印象深かったです。
| 本:あ行(荻原浩) | 23:17 | comments(0) | trackbacks(1) |
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| じゅずじの旦那 | 2011/02/10 9:57 PM |