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「明日の雨は。」伊岡瞬
伊岡 瞬
角川書店(角川グループパブリッシング)
(2010-10-20)

JUGEMテーマ:読書


森島巧は公立小学校で臨時教師として働き始めた23歳だ。音楽家の親の影響で音大を卒業するも、流されるように教員の道に進んでしまう。腰掛け気分で働いていた森島だが、学校で起こる様々な問題に巻き込まれ……。

たぶん初読みの作家さん。図書館で見つけたなんとなく手に取りました。

音楽の道を突き進むこともできず、小学校の音楽の臨時アルバイト教師になった森島。父親が残してくれたバイクで通勤し、頭の中にはその時の気分にあわせた音楽が流れている。過ごした1年を書いた6話からなる連作集です。
森島はピアノを専攻していて、そちらの道に進みたいと思ってた。そんな時に始めたアルバイトなので、腰掛程度の中途半端な気持ち。だけど、根が真面目なのか本職の先生ですらふれない事柄に次々と首をつっこんでいく。結果的に色々なトラブルを解決するのです。こんな先生がいたらいいのに。

後半部分には生徒とのやり取りの他に、森島自信のこれからについて書かれています。大学時代の同級生に1月からピアノの講師の職を紹介してもらうが、でもやっぱり3月まで見届けたいと断るのです。一度はピアノの講師をしながらも、結局教師の道に戻ろうと決心するラストはあぁ、やっぱりねって感じでした。

モンスターペアレントに苦しむ同僚教師、亀を盗んだと疑われた少女、授業中に居眠りする教師に学級崩壊、いじめ。それぞれのエピソードの中に、現実でも問題視されているいろんな事柄が盛り込まれていて、今時の教師ってのは大変だなぁ、と同情してしまいます。

亡くなった父親が生前よく言っていた「明日の雨は、明日にならなければ降らない」の意味を聞いておけばよかったと後悔する森島ですが、私もその意味を聞きたかった。

「ミスファイア」
6年2組の生徒の親は教師の間で「M」と呼ばれ、何かというと学校にクレームをつける。そのMともう一人の親が放火されたが、犯人は担任ではないかと言う。

「柔らかい甲羅」
森島が引率した5年生の課外授業でリクガメがいなくなったという。犯人はだれなのか…

「ショパンの髭」
6年1組の男の子がすごく上手にピアノを弾いていた。が、その子は歌がとても下手なのだ。わざとやっているのか?

「家族写真」
3年2組の生徒が授業中に歩いているのを見かけた森島。教室につれて帰ると、子供達は静かにマンガを読んだりゲームをしたりしていた。そして担任は机にうつ伏して寝ていた。

「悲しい朝には」
6年3組の生徒の母親から電話があり家に呼ばれた。その生徒が有名中学に受かったのだけれど、誰も褒めてくれないので森島にみんなの前で褒めて欲しいと言う。そして森島は生徒から無視されるようになった。

「グッバイ・ジャングル」
新任の先生が担任になった3年2組が今度は手がつけられないくらいの学級崩壊になった。そして崩壊は他のクラスにもどんどん広がっていった。
| 本:あ行(その他の作家) | 21:30 | comments(0) | trackbacks(0) |
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