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「四十九日のレシピ」伊吹有喜
JUGEMテーマ:読書


母・乙美が、ある「レシピ」を残して亡くなった。それは、離れてしまった家族を再び呼び集め、奇跡のような時間をもたらす処方箋。

「風待ちの人」がいいなぁって思ってた伊吹さん。新刊が出た事に気がついてからずいぶん長いこと待ちました。今回も優しい物語です。

熱田乙美が亡くなった。気力を失った夫・良平のもとを訪れたのは、真っ黒に日焼けした金髪の女の子・井本。乙美の教え子だったという彼女は、生前の乙美に頼まれて、四十九日までのあいだ家事などを請け負うと言う。彼女は、乙美が作っていた、ある「レシピ」の存在を、良平に伝えにきたのだった。そして熱田家の一人娘・百合子は離婚届に判を押して実家に帰って来た。夫が愛人を作り、もうすぐ子供が生まれるというのだ。
乙美がとても素敵なんです。両親を亡くし、ずっと祖父の介護をしてきた乙美は38歳の時に熱田良平と結婚します。良平の回想する乙美が熱田家にやって来た日のこと、その時話した「豚マン」の話など、本当に素敵でした。結婚してからも常に明るく正しく、接している人たちを幸せな気持ちにしていたんですよね。良平や百合子は乙美が残したレシピの通りに掃除をしたり、料理を作ったり、書いてあるイラストに温かい気持ちになったり。

乙美が亡くなって2週間。お風呂にも入らず、着替えもせず、食事もいい加減に過ごしていた良平。

百合子は不妊治療を受けていたが、夫・浩之との仲は冷え切っていた。そんな時、夫の愛人が妊娠したと聞かされた。愛人が百合子に別れてほしいというので、離婚を届けをおいて家を出てきた。

そんな二人の前で「四十九日の大宴会をするようにと先生に言われた」といい、元気に動き回る井本。そしてイモトがつれてきた助っ人のハルミ。2人がすごく温かいんです。四十九日までいることが出来ないというハルミが去り、そして大宴会。いつも口うるさい良平の姉・珠子が怒って出て行ってしまったかと思ったら、衣装を着て戻ってくるし、白紙が多かった乙美の年表も気がついてみたら色々な人のメッセージで埋め尽くされ。四十九日が終わってイモトも消えるようにいなくなる。あぁ、なんて素敵な物語なんでしょう。

百合子の夫はちょっと許しがたいですが、それ以外は本当に読んでよかったって思える物語でした。

| 本:あ行(その他の作家) | 21:17 | comments(4) | trackbacks(3) |
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コメント
こんばんは^^
本当に乙美さんが素敵な方でした。
亡くなってから大事さに気付くなんて、悲しいですよね。
でも、井本があの親子に大切な事を教えて遺していってくれたような気がします。
私もあの伯母さんと百合子の夫が許せませんでした。
それでも、読了後はあったかい気持ちになれる作品でした。
| 苗坊 | 2010/12/07 1:08 AM |
苗坊さん、こんばんは。
良平も百合子も乙美がいなくなって初めて乙美の存在の大きさに気がついたんですよね。
本当に哀しいです。

あのおばさんみたいな親戚ってどこにもいるんじゃないかな…
| なな | 2010/12/08 10:46 PM |
ななさん、こんばんわ(^^)
いいお話でした。乙美さんてすばらしい人だったんだなあ、こんな風に人生の最後を祝ってもらえるには、もっとちゃんとひとを受け止められるようにならなければ…と感じます。
それにしても、百合子の旦那さんを奪った亜由美ってひどかったですね。こんな女性でも母親ってだけで百合子を上から見下している態度はひどかったです。(^^;)
| 日月 | 2011/02/01 10:40 PM |
日月さん、こんにちは。

四十九日の大宴会の様子、よかったですね。
乙美さん見たいに生きられたらいいなぁって思います。
全然及ばないけど。

亜由美もひどかったけど、旦那も情けないです。
| なな | 2011/02/03 3:09 PM |
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