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「ツナグ」辻村深月
辻村 深月
新潮社
(2010-10)

JUGEMテーマ:読書


突然死したアイドルに。癌で逝った母に。喧嘩したまま亡くなった親友に。失踪した婚約者に。死者との再会を望むなんて、生者の傲慢かもしれない。間違いかもしれない。でも―喪ったものを取り戻し、生きるために会いにいく。―4つの再会が繋いだ、ある真実。新たな一歩を踏み出す連作長編小説。

死者と生者を引き合わせる、そんな役目をしているのが使者(ツナグ)生きているうちに死者に会えるのは1度だけ、そして死んだ側もそれは同じこと。ツナグは都市伝説のように人から人へと話が伝わっている。ツナグの噂を信じて、一生懸命情報を集めたところでやっとツナグに会えるのです。

「死んだ人に一度だけ会える」そんな風に言われたら誰に会おう…って思ったんだけど、今のところ会いたい人はいない。思いつかないけど、いつかは「会いたい」って思う人がでてくるんだろうなぁ。

死者に会えたからって全ての人が幸せになれるわけじゃないのが、よかったかな。これが全部ハッピーエンドだったら、ちょっとね。

「アイドルの心得」
平瀬愛美は、地味で友だちもいなく、会社と家を往復する日々のOL。そんな彼女の支えとなっていたのが、タレントの水城サヲリだった。そのサヲリが突然死した。歯に衣着せぬ物言いで人気を得た元売れっ子キャバ嬢の彼女の死を惜しむ人は多かった。愛美はサヲリに会うため、ツナグを探した。システムを聞いたところ、既に誰かが彼女に会ってしまっていて会えないのではと思ったが、サヲリと会うことが出来た。

最終章でその後の愛美を見れたのですが、なんだか前向きになっていて良かったな。

「長男の心得」
畠田靖彦は、本家の長男として生まれ工務店を継いだ。次男の久仁彦とはまったく違う育てられ方をされた。本家の長男であるという自覚が強すぎ、周囲から疎まれることも多いのだが、靖彦は気にしなかった。靖彦は母親の三回忌の後、その母親に会おうとする。ツナグの存在は母親から聞いた。売ろうと思っている土地の権利証が見つからず、在処を聞こうと思い、ツナグに連絡を取った…。

主人公がこれぞ「長男」って感じで腹立たしかったな。こんなおじさん、大嫌いだ〜〜〜

「親友の心得」
嵐美砂は、高校に入り親友・御園奈津に出会った。常に自分が一番じゃなきゃという性格なので、まさか親友が出来るとは思っていなかった。漫画とかBLとかに詳しいし、ファッションやコスメの知識にも精通していて「ハイブリッドオタクだよね」なんていっていた。つねに嵐を立てるてくれる御園だったが、2年の時嵐が立候補した主役に御園も立后をしたことで二人の関係が怪しくなった。嵐のほんの些細な出来心が御園を死に追いやってしまったのかもしれない…と思い、ツナグを探した。

御園がやっぱりうわてだったんだね。泣いたって、泣いたって取り返しがつかない嵐。会いに行かないほうがよかったんじゃないかなぁ。

「待ち人の心得」
土谷功一は、7年前に旅行に行くと言って出かけていった日向ヒカリを待っている。2人が出会ったのは9年前。風に煽られて怪我をしたヒカリを助けた事から始まった関係。ギャルメイクだったが、なぜか土谷にとって新鮮な反応をするヒカルに惹かれ、プロポーズをした直後、連絡が取れなくなったのだ。

7年経って、ちゃんとケリがついてよかったんだろうけど、でもこれから楽しい未来があったはずの二人。かわいそうでした。

「使者の心得」
渋谷歩美は祖母から「使者の能力を受け継がないか」と言われた。心臓を患って入院している祖母は、まだまだ元気そうではあるけれども、ちょっと気弱になっているようでもあった。祖母から聞いたツナグの話に全く信じられなかった歩美だが、見習いとして依頼人に会う。

ジュンヤワタナベのコートを着ていたアユミが主人公だとは!他の章でも、ツナグとしての仕事っぷりがどうも拙いと思っていたら、見習いだったんですね。それにしても15万のコートってすごすぎる!

ツナグの能力を受け継ぐと死者に会うことは出来ないから、能力を受け継ぐ前に会いたい人がいるなら会っておきなさいと祖母に言われた歩美。歩美は両親を亡くしている。喉をつぶされて死んだ母。その隣で母の手を握りながら下をかんで死んでいた父。ツナグの仕事を手伝いながら、父と母どちらに会うべきなのかと悩む歩美です。両親が死んだ真相に気がつき、自分はいつか祖母に会いに行くという歩美がよかったな。

誰に会いたいか決めておきなさい。祖母にそう言われた。身近な死者は二人しかいない。父親に殺されたらしい母親か、母親を殺し自殺したらしい父親…。自分だったら誰に会いたいか……とも考えるし、思い付かないとこれからそういう別離を味わうんだな…死者にしっぺ返しをくらうこともあるし。
必ずしも、許して導いてくれるばかりとは限らないのです。
| 本:た行(辻村深月) | 21:37 | comments(6) | trackbacks(4) |
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コメント
こんにちは^^読みました。
好きな作品でした〜
それぞれの死者に対する思いも良かったのですが、使者のお話が1番良かったかなと思います。
歩美は良い子ですよね。
彼なら立派に仕事を務め上げると思いました。
| 苗坊 | 2011/01/20 1:29 PM |
苗坊さん、こんにちは。

そうなんです。死者に会いたいと思う人たちの事も良かったのですが、使者がどうして使者をやっているのか。それまでのお話を使者の立場で読んで、あぁそういうことなのねって納得したりして。

面白かったですね。
| なな | 2011/01/21 4:17 PM |
良かったですね
こんなことが現実にあるとしたらどうだろうと考えさせられました。
いい本に出会えたこと感謝です。
| ナンシー | 2011/04/12 1:47 PM |
こんばんわ。読みました。
読んで良かったと思える一冊でした。
ラストの「使者の心得」の章は
見事な締めでしたね。
それぞれの登場人物のその後も分かって良かったです。
それにしもてコートが15万って高いです。w
| ゆき | 2011/04/15 12:03 AM |
ナンシーさん、こんにちは。
お返事が遅くなってごめんなさい。
こんな事が現実にあったら…
私は誰に会いたいかな?1度きりですもんね、考えてしまいます。
| なな | 2011/04/19 12:50 PM |
ゆきさん、こんにちは。

色んなパターンで使者を探す人がいて
最後に「使者」の物語。すごく上手いですよね。
コート、ホントに高すぎです。
息子が将来こんなコート買ってきたら…
家に入れてあげないんだから(笑)
| なな | 2011/04/19 1:00 PM |
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ツナグ  辻村 深月
ツナグ 亡くなってしまった人間に、 「ツナグ」という、 少年を使者として、 たった一度、 一人だけに会うことができる。 「アイドルの心得」 「長男の心得」 「親友の心得」 「待ち人の心得」 「使者の心得」 4つの連作短編になっていて、 5話の「使者の心得」で、
| 花ごよみ | 2012/07/31 7:33 PM |
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