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「花散らしの雨 みをつくし料理帖」高田郁
JUGEMテーマ:読書


女料理人、つる屋の澪を主人公とする時代もの連作短篇集「みをつくし料理帖」の第2弾です。

付け火で消失した後、元飯田町に移転し新たに開店した「つる家」澪と芳は金沢町の長屋から元飯田町の「つる家」まで、毎日半刻かけて通っています。なので店じまいは早め。それにもかかわらずつる屋の評判は上々。店主・種市の負担を減らすために口入屋から持ち掛けられた少女・ふきを下足番として雇います。前の店の時には閉店まぎわにやってきた小松原様に会えないことがちょっと気がかりな澪。

今回はすごい文句を言いながらも店の常連になり、何かと情報をくれる戯作者の清右衛門が新しい登場人物です。
 

「俎橋から−ほろにが蕗ご飯」
下足番としてやとったふきはよく気がつき、料理にも興味がある様子。ところが、新しい看板料理を作るたび、つる屋でお客に料理が出される前に以前つる屋を妨害していた登龍楼で同じ料理が客に供されているというのだ。いったい誰が…

ふきの様子を見ていても、あぁふきがした事なんだって思うのですが、澪は「裏切られた」という気持ちを持ちながらも、ふきに直接いう事無く登龍楼に乗り込むのです。種市などにもふきを責めるようなことは一切言わない。すごいことです。

「花散らしの雨−こぼれ梅」
吉原の又次が澪を訪ねてやってきた。又次はあさひ太夫のために金柑の蜜煮を作って欲しいと言う。子どもの頃のことを思い返してみると、野江が金柑の蜜煮を口にしていたのは、具合の悪い時だけだった。野江に何かあったのか?と詰め寄ると、他の人を庇って刀で切りつけられたという。野江の身を心配する澪。房州流山の酒屋が売り込みに来た味醂。江戸では受け入れられにくいからと大阪の知り合いを紹介する。お礼をしたいという男に味醂の絞り粕「こぼれ梅」が欲しいという澪。

手でキツネの形を作って「涙は来ん、来ん」最後、二階屋敷を見上げる澪が見た障子から出た白い腕のキツネ。いい話でした。

「一粒符−なめらか葛饅頭」
毎日半刻かけて長屋から通う澪。戯作者の清右衛門が店の裏手の長屋を世話してやろうと言われる。が、芳は御近所さんが信頼できる長屋を離れがたい様子。そんな時、太一が麻疹にかかった。おりょうの夫・伊佐三は大切な仕事を抱えていて看病が出来ない。おりょうと芳が寝ずに看病をする事に。つる屋はりうというふきを紹介した口入屋の母親い手伝ってもらうことに。今度はおりょうまで麻疹にかかってしまった。

仕事に対する責任感。そんな事を学んだ澪です。腰が二つに折れたかと思うほどに曲がっていて、上も下も歯がないりうの仕事っぷりや教養がすごいと思いました。

「銀菊−忍び瓜」
医師の永田源斉がつる家に来ている時に、澪は17,8歳の美しい娘が澪を睨んでいることに気がついた。何者かが自分を見ていることに気付く。その女性は美緒といい、伊佐三が建てたお屋敷の離れに住むはずだった娘だった。美緒は源斎先生に縁談を断られたのが澪のせいだと思って、見にきていたのだ。

源斉先生は澪に気があるのかと思っていたんだけど…小松原さま登場でした。夏に胡瓜を使った料理を出したところ、お侍が店にやってこなくなった。なぜかと言うと胡瓜の切り口が公方様の御紋に似ているからだというのには驚きました。
 
| 本:た行(その他の作家) | 22:47 | comments(0) | trackbacks(0) |
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