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「もしもし下北沢」よしもとばなな
よしもと ばなな
毎日新聞社
(2010-09-25)

JUGEMテーマ:読書


お父さんが知らない女と心中してしまった。残された私は、自分の人生をやり直すため、下北沢に部屋を借り、近所の小さなビストロで働き始めた。ところが、ようやく日常生活を取り戻しつつあった頃、突然お母さんが私の部屋に転がり込んできて、奇妙な共同生活が始まる。決して埋めることのできない喪失感、孤独を抱える母娘を下北沢の街がやさしく包み込む――。

タイトルどおり下北沢が物語の舞台。下北沢、高校生の頃に数回と後は数年前に一度。その時は藤谷治さんの「フィクショネス」を訪ねたのですが、「フィクショネス」も出てきました。多分、物語に登場するお店は実在するのもあるんだろうなぁって思ってたら、「もしもし下北沢」特設サイトがあって、いくつかの実在するお店が紹介されていました。

父親の突然の死、しかも無理心中。残された母とよっちゃんは食欲もなく、ないてばかりだった。そんな日曜日の午後「カキ氷なら食べられる」というお母さんを連れて行った下北の「レ・リヤン」カキ氷を食べたら食欲が出てきて、サラダも食べ、久しぶりに落ち着いた。そのレ・リヤンで働き始めたよっちゃん。それから暫くして母も下北のよっちゃんの家に居候する事になった。少しずつ再生していく2人。
突然、父親が他の女性と心中してしまった。どうやら女性が仕掛けた無理心中らしい。残された妻と娘は、怒りや悲しみ、様々な疑念や人間不信で目の前は真っ暗、人生の座標軸を見失い途方にくれる。父親の死を乗り越えられない娘は、一家が住んでいた目黒から下北沢の狭い下宿屋に引っ越してきてレストランの仕事を見つけ、一人暮らしを始める。ところがある日、そこに母親が転がり込んでくる。最初は迷惑だったが、やがて母親が以前とは違う姿を見せはじめ、母娘の間に新たな関係が出来上がっていく。

母にとっては夫が、娘にとっては父親が突然死んでしまうわけです。よっちゃんは携帯を探している父を夢に見たりして、父が死んだ場所に行って供養しようと考えるのです。だけど、母親の方がやっぱりちゃんと受け入れられないというのか、夫の死がたとえ自分で選んだ事じゃないとしても、そこに至るまでに相手の女性との楽しいあれこれがあっただろうと想像するのです。そういう裏切られたって気持ちってずっと残っちゃうんだろうなって言うのは理解できました。

すごく哀しい時に心にすっと染みる料理。料理を食べて元気になっていく。そういうのはすごく素敵だなって思いました。

よっちゃんの恋愛。お店に閉店まぎわにやってくる新谷くん。食べ方が綺麗で、偶然会った珈琲豆屋で実は新谷君は生前の父を良く知っていて、心中した女性も一度見ているというのです。それを言いたくてレストランによっちゃんに会いにきたのだが、よっちゃんの働きぶりに好感を持ったと。そして2人はよっちゃんの仕事帰りにいっぱい飲んで帰る間柄に。そんな新谷君以外に、山崎さんという父と一緒にバンドをやっていた40代の男性も気になります。母にも言えないことを相談し、一緒に供養に行く。そしてよっちゃんの気持ちはどんどん山崎さんに傾くのです。

新谷君の女慣れしている様子にも「げ〜〜〜」っと思ったのですが、供養のために山崎さんと出かけくどくよっちゃんに山崎さんがどんどん理性を失っていく様子。私には受け入れられなかったな。下北の様子も、悲しみながらも少しずつ前向きになる母と子もすごくよかったのに、この最後の二つの恋愛で興ざめ。

| 本:や行(よしもとばなな) | 19:38 | comments(0) | trackbacks(1) |
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『もしもし下北沢』よしもとばなな著
よしもとばななは女性に人気がある作家さん、というイメージ。 奥さんが好きなので、家にはほぼ全作品あると思うんだけど、私はあまり読んでいないかも。 数冊読んでみたけど、割と重いようなテーマをほんわかと書いていて、言葉がとてもやさしく独特なスタイルだな、
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