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「ピスタチオ」梨木香歩
JUGEMテーマ:読書


緑溢れる武蔵野に老いた犬と住む棚。アフリカ取材の話が来た頃から不思議な符合が起こりはじめる。雄大で繊細な物語創生の物語。

きっちりと証明することが出来ないような事が日常のすぐ側にある。そんなのが梨木さんらしい。

翠は出版社を辞めて棚というペンネームでライターの仕事をしていた。愛犬のマースが腫瘍を取る手術を無事に終えて一安心したところに、以前アフリカで知り合い亡くなった片山海里がウガンダについて書いた本を読む。同じ頃、ウガンダでの取材旅行の依頼があった。ウガンダで出会った人たち。そして不思議な事がまわりに起こっていく。

気圧の変化に敏感な棚。愛犬マースの様子がヘンだということに気がついた。マースは子宮に腫瘍が出来ているといわれ、大学病院で手術を受ける。大学病院での医者や助手の態度、手術を受けるまでの介護の大変さ。そんな話から始まった物語。

それから物語はウガンダへ。知り合いの片山が死んだことを知った棚。片山はウガンダで呪医について調べ、自らも呪医の勉強をしていた。ウガンダから帰ってきて亡くなったが、関係者2人も亡くなったということを知った棚。ウガンダへの取材旅行の合間に片山が会った呪医について調べる事。

ダバやジンナジュ。憑依。呪医。いったい、なんだろう?って感じです。梨木さんが書いてるくらいだから実際にそういう風に病気を治す医者はいるし、何かが憑いて死んでしまう人がいると信じられているんでしょうね。

自分が自分でありながら、なにかもっと大きなものの一部であり、大きなものの計り知れない動きのなかの一部という役割を担っているというような、抗えない力と安心のようなものも感じられる。

ナカトという女性に出会うが、ナカトには双子の妹がいて、片山にその妹のことをみてもらっていたという。そこから今度はLRAの話になります。「ブラッドダイアモンド」にそこら辺のひどい話は出てきたような気がします。そして最後にタイトルである「ピスタチオ」が出てきます。

とにかく不思議な物語でした。
| 本:な行(梨木香歩) | 22:15 | comments(0) | trackbacks(1) |
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梨木香歩「ピスタチオ」
筑摩書房2010年10月 初版第1刷発行290頁 梨木さん久し振りの長編小説ですこれ以前に発表されたエッセイの延長線にあるものなので実はあまり好きではないエッセイも読んできて良かったです テーマは地球、大気、生命、死 主人公はフリーライターの女性ペンネームは
| お花と読書と散歩、映画も好き | 2011/05/28 11:12 PM |