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「トッカン 特別国税徴収官」高殿円
JUGEMテーマ:読書


税金滞納者から問答無用で取り立てを行なう、みんなの嫌われ者――徴収官。そのなかでも、特に悪質な事案を担当するのが特別国税徴収官(略してトッカン)だ。東京国税局京橋地区税務署に所属する、言いたいことを言えず、すぐに「ぐ」と詰まってしまう鈴宮深樹(通称ぐー子)は、冷血無比なトッカン・鏡雅愛の補佐として、今日も滞納者の取り立てに奔走中。 納税を拒む資産家マダムの外車やシャネルのセーター、果ては高級ペットまでS(差し押さえ)したり、貧しい工場に取り立てに行ってすげなく追い返されたり、カフェの二重帳簿を暴くために潜入捜査をしたり、銀座の高級クラブのママと闘ったり。 税金を払いたくても払えない者、払えるのに払わない者……鬼上司・鏡の下、ぐー子は、人間の生活と欲望に直結した、“税金”について学んでいく。

税務署、これまで2回しか訪れたことがない。会社からお給料をもらい、そしてそれから主婦になった私にはそれほど縁のない場所です。


安定した職業という点だけで公務員を希望し、特別国税徴収官になったぐー子が、上司の鏡や、先輩の鍋島木綿子、そして担当先の滞納者たちと接するうちに、税金とは何か、お金とは何か、人とは、欲とは、仕事とは何か、を、考え、学んでいく成長物語です。
鈴宮深樹は国税局に入って3年目の女性職員。2年間の事務員を経て京橋地区税務署で特別国税徴収官付職員として働いている。上司であるトッカン(特別国税徴収官)の鏡は国税局から出向中。「京橋署の死神」と呼ばれる冷血無比な男。鏡は深樹の事を言いたいことも言えず「ぐ」と詰まってしまうことから「ぐー子」と呼んでいる。

ぐー子の徴収デビューは資産家マダム・下島絵津子。塩を撒かれ、ヌカ床を投げつけられたところで鏡が登場。外車やシャネルのセーター、果てはペットまで差し押さえるのです。

おぉ、徴収とはこんな仕事なのかと思ったら、次はない袖は振れないことをがわかりきっている倒産同然の工場・<京橋プラスチック>の大橋夫妻のもとに取り立てに行かされ、羽振りがいいカフェのオーナー・三井晴彦の店に潜入操作をされられたり、銀座の高級クラブ<クラブ澪>のママ・白川耀子のところに徴収しに行き、逆鱗にわざと触れたり。

とにかく鏡がすごいのです。徴収のプロなだけあって、全ての物の金額を一瞬で見抜くのです。ぐー子も身につけている物の総額を当てられたり、整形していたらその箇所と金額をバッチリと当てたり。

ぐー子に対しては怒鳴る、冷淡な視線をおくる、服装などをチラリと見て暴言を吐く。しかし、ぐー子の動機で宿敵の南部がぐー子のことを「犯罪者の娘」というのに対しえは、さりげなく庇ってくれたりもするのです。

仕事をしながら、就職をした事で距離を置いていた関西で和菓子屋をやっていたけど倒産してしまった父親と仲直りをしたり、一度は退職をしようかと思った仕事の意義を見出したり、楽しく読める本でした。

税務署内の用語が面白かったです。差し押さえるはSする。国税庁がほんてん。税務署がしてん。法人調査官はさんずい。処分票がカルテ。差押調書がペラ。

そしてなんと言っても最後の「れっきとした特別な関係なんです」っていうぐー子の言葉に絶句して、うっすらと顔を赤くした鏡。もう、もう、もう。やっぱりそう来るのか、で、そこで終わっちゃうのかっていうラストでした。
| 本:た行(その他の作家) | 20:58 | comments(0) | trackbacks(0) |
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