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「やわらかな棘」朝比奈あすか
JUGEMテーマ:読書


弟が死んだその日から、私はものが食べられなくなった。勤めている花屋の店主の井上さんは、いつも休憩時間にお菓子を出してくれる。決して、私が手をつけないと知っているのに。大好きな弟が自らの命を絶った夜、私は不倫相手からの電話を待っていた(「春待ち」)。忘れられない4つの記憶を巡る連作群像劇。

朝比奈さん、続きますが読むたびに毎回「いいなぁ。読んでよかった」って思います。
晴美の高校時代の友達の一人、すごく痩せている早瀬が最後の物語の主人公だったり、晴美の恋人と結婚した奈那子の双子の姉・奈津子が次の話の主人公で、元彼女との事で悩んでいる比呂人が登場したり、奈津子が働く幼稚園の園児が美雨で、美雨が亜季と一緒に花を買いに行く花屋さんの店員が早瀬だったり。少しずつ繋がりがあり、後から晴美が失恋の痛手から立ち直っていることや、奈津子が幼稚園の先生という目標を持った事をしったりできるし、早瀬が最後にうな重を食べてみようかなって思っている様子なんかがすごくいいです。

「まちあわせ」
学生時代から付き合っていた比呂人とは遠距離恋愛中。最近、比呂人と会えないことばかり。家にお邪魔してみたら、婚約者だという女性とその母親とはちあわせしてしまった。比呂人にふられたばかりの晴美が高校時代の友人とまちあわせして食事に行く。比呂人に復讐をしようと考えた晴美。

彼の家で婚約者という女性と鉢合わせしてしまった時の様子。彼の母親の冷たい態度に読んでいる私の心まで凍りそうですが、晴美が見ていたのは婚約者のお母さんが綺麗だったということというのが印象深かった。しかし、脅しをかけたらやってきた比呂人情けない。

「ヒヨコと番長」
美しい顔をもつ双子の姉妹。妹の奈那子は結婚したばかり。華やかで愛されキャラの妹に比べ、暗くて怖い方と呼ばれた姉・奈津子広告の仕事に就きたいと頑張ってきたのに会社は倒産、アフロヘアーにした奈津子がハローワークで斡旋されたのは保育園の補助員。

奈津子の彼の淡々とした感じがいいです。奈津子からみた比呂人、晴美が語る比呂人とは違った印象。

「美しい雨」
母子家庭で育った亜季は18の時に子供を生み母親と同じようにひとりで幼稚園児の娘・美雨を育てている。母親は現在入院中。母であり娘でもある亜季の心のゆれ動きと美雨の気持ちが交互に語られる。

自分にまったく自信がない亜季。母親だけどまだまだ娘なところがすごく危なっかしいです。ひらがなばかりで語る美雨の方がずっと大人。
   

「春待ち」
将来医者になることを期待されていて大学受験に失敗した弟が自殺した時、姉・早瀬は不倫相手からの電話を待っていた。それから食事がとれなくなり、仕事を辞め病院の近くの花屋さんで働き始めた。

花屋のオーナーのおばあさんがすごく優しい。

| 本:あ行(その他の作家) | 22:41 | comments(0) | trackbacks(1) |
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朝比奈あすか 「やわらかな棘」
JUGEMテーマ:読書感想文 &nbsp;ストーカーになった女性の話は、恐ろしいですね。男が二股を &nbsp; 掛けていて、一方が妊娠したらポイト捨てる。捨てる前には &nbsp; 散々なことをしておいて。その男が心身症になったのは &nbsp;
| こみち | 2012/02/05 12:21 PM |