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「結婚相手は抽選で」垣谷美雨
JUGEMテーマ:読書


「抽選見合い結婚法」が制定されました!少子化対策のために、独身の若者が無理やりお見合いをさせられてしまいます。それを喜ぶ人もいれば、慌てて結婚してしまおうとする人もいて…。それぞれのお見合い事情をコミカルに描く長編if小説。

抽選見合い法案が面白いです。対象は、二十五歳から三十五歳までの男女で、前科や離婚歴がなく、子どものいない独身者である。抽選方法は、本人の年齢プラスマイナス五歳の範囲内で無作為とされている。相手が気に入らなければ、三人までは断ることができる。しかし、どうしても気に入らずに三人断った場合は、テロ対策活動後方支援隊に二年間従事しなければならない。同法を設定した目的は、少子化の最大限因とされる晩婚化を打開するためだそう。

なんとも無茶な法案なのです。抜け道が色々とありそうなんだけど、後から「断られる方にも罰則が…」とか「お互いに結論を出さずにいると…」と法が逃げ道を失う方向に改正されるのです。めぼしい人は法案が通った時点で付き合っている人との結婚を決めていて、会場に来る人はろくな人じゃないって言うのは頷ける気がします。


抽選見合い結婚法が施行された時、私がその対象だったとしたら…付き合っている彼に「結婚しなきゃ!」って言うと思うんですけど、同じような事をしたのが冬村奈々。ラジオ局に勤めて7年目になる30歳。親のコネで入ったラジオ局で制作スタッフを務めている。といっても、主な仕事はハガキの仕事。一緒に働いているパートやバイトと同じ扱い。旅行に行ったり、買い物に行ったり、何でも相談できる母は、働く娘をバックアップしようと懸命だ。それはありがたいことではあるけど、自分の本音は専業主婦になりたいと思っている。抽選見合い結婚法が施行されると聞き、2年近く交際している銀林嵐望に結婚をほのめかしたところ、快楽的な生活の女は好みじゃないと断られた。

31歳の看護師、鈴掛好美。アル中の父親が亡くなり、母と二人暮らし。常に母に見張られているように感じている。法律によって半ば強制的に結婚させられるということは、母であっても阻止できないということだ。とりあえずは、この閉鎖的な城下町から、いや母から逃れるために東京に引っ越すのだ。

SEの宮坂龍彦は27歳。彼女いない歴も27年。彼女がいないだけでなく、人との付き合いも苦手。何事にも自信が持てないのだ。だが、この法案は自分にとってチャンスかもしれない。

宮坂はデパートで「見合いルック」を購入して、近くにあるレストランなどを調査し、マニュアル本を読んで望んだ見合い。最初の人に顔を見ただけで断られたのを皮切りに、どんどん断られ続けます。

奈々はさっそく2回断ってしまい、ラストチャンスの相手が宮坂だった。さっさと断ってテロ対策活動後方支援隊に行けばいいかと思ったが、どうやらものすごくきついらしい。母親からのアドバイスで向うから断ってくれるような方向に仕向ければいいと思い、宮坂に対してひどい態度で接する。秋葉原で唯一で来た友人と会った宮坂は奈々がラストチャンスなんだとわかり、友人2人の応援もあり自分から断ることはしない事にする。

好美は東京で暮らし始め、二度目の見合いで嵐望に出会った。嵐望は素敵な男性だったが、自分はすぐに断られるんだろうと残念に思ったが、食事に誘われ話をしているうちに次のデートに誘われた。そのうち嵐望が好美のところに泊まることも多くなり、いよいよ母親に紹介しようと思った…

奈々も好美も母親との関係が濃厚。奈々は母親に頼りきっているし、好美は母親から頼られきっている。そんな対照的な2人が母親と訣別する物語なのかな。

| 本:か行(その他の作家) | 22:38 | comments(0) | trackbacks(0) |
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