鬼警部×動物オタク=動物満載奇天烈事件!捜査一課でならした鬼警部。事故後の復帰先は世にも不思議な部署だった……。動物マニアがその愛ゆえに引き起こす事件! 知られざる生態が事件解決のキーに!
リハビリ中の鬼警部と動物飼育のスペシャリスト。2人の掛け合いがすごく面白くて、動物の薀蓄も面白かった。続編あるといいなぁ。
警視庁捜査一課で活躍していた鬼警部補・須藤友三。ある現場で銃撃を受けて負傷し、やむなく最前線を離れることに。数ヵ月後、リハビリも兼ねて容疑者のペットを保護する警視庁総務部総務課動植物管理係に配属された。設置されてから2年間、一切仕事がなかった動植物管理係に唯一配属されているのが獣医師免許を持つ薄圭子巡査。普段は警察博物館に勤務をしている。この凸凹コンビが、毎回動物に関わる事件を解決していくと言う内容。
事件捜査に関しては、ベテランならではの冴えを見せるが、動物の知識はからっきしな須藤。一方、ちょっとすっとぼけた感じで一般常識に欠けるきらいがあるも、動物に対する愛と知識は一級品の薄。放置されている動物の世話を一生懸命する薄。お湯を沸かすとか掃除をするとか「なんでこんなこと…」って思いながらも、少しずつ薄のペースにのせられていく須藤。
「時間がないので、簡単に済ませるぞ。かいつまんで言うとだな…」
「カイツマン?」
「人間の言葉も少し勉強しろ」
「すみません。イルカの言語でしたら、もう少し…」
2人の会話がおかしいんです。
動物を世話していくうちに、動物の様子や生態などから事件の真相を見抜く薄。へぇ〜って感心しちゃいました。
「小鳥を愛した容疑者」
十畳ほどの部屋に大きな鳥かごを5つ置き、十姉妹を沢山飼っている八木は殺人の容疑がかけられている上に事故を起こして意識不明の重体。亡くなったのは運送業を営む男で4日前に隅田川で死体となって漂っていた。薄は八木が犯人だという。
「ヘビを愛した容疑者」
千葉の海岸で自殺したとされる山脇の家に飼っている蛇2匹の世話をしに行った二人。飼われていたのは1メートル50センチのコーンスネークと2メートル以上あるコロンビアボアだった。5日前に死んだはずの山脇が2日後にマンションの玄関をあけて入って行くのを隣の人が目撃していたと言う。薄は山脇の家は必要以上に掃除されている。山脇には蛇の世話をしてくれる友人がいたに違いないという。
ヘビのえさ!これはもう絶対にありえないって感じでした。
「カメを愛した容疑者」
突然姿を消してしまった弁護士の杉浦次郎。彼が飼っていたのはケヅメリクガメだった。兄で同じく弁護士の一郎も3年前まではカメを飼っていたという。一郎が何か隠しているのではと、一郎の家に行く二人。
「フクロウを愛した容疑者」
翻訳家の藤田は家でモリフクロウを放し飼いにしていた。そのフクロウのことで隣家の渋谷と揉めていた。そして渋谷が撲殺され、その時間森田にはアリバイがなく、渋谷の側にフクロウの羽が落ちていたというのだ。
⇒ 数(自然数)は、幽霊である。 (11/17)
⇒ 式神自然数 (10/21)
⇒ アスラン (04/07)
⇒ 脱皮中 (11/10)
⇒ 三角点 (10/20)
⇒ 鶯張り (10/02)
⇒ ゆっぴ (09/26)
⇒ かぶの入門 (06/12)
⇒ 由紀 (03/16)
⇒ 秋緒 (02/02)