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「ひそやかな花園」角田光代
JUGEMテーマ:読書


幼い頃、毎年サマーキャンプで一緒に過ごしていた7人。輝く夏の思い出は誰にとっても大切な記憶だった。
しかし、いつしか彼らは疑問を抱くようになる。「あの集まりはいったい何だったのか?」別々の人生を歩んでいた彼らに、突如突きつけられた衝撃の事実。大人たちの〈秘密〉を知った彼らは、自分という森を彷徨い始める――。

読み始めたらグっと物語に入り込んでしまいました。

毎年、夏になると山荘で数日間を過ごした7人の子どもたち。川に飛び込み、キャンプファイヤーをし、子ども同士で結婚式をしてキスをする。そんな煌(きら)めくキャンプは、ある年を境に突然断ち切られる。彼らは成長し、子どもを産んで主婦になったり、あるいは不妊で悩み、家出した少女たちを家に泊め続ける男もいれば、歌手になった者などそれぞれの人生を歩むも、ひとつの疑問に思い至る。親戚でもない家族たちがなぜ毎年集まっていたのか。
前半、子供の視点で書かれる夏の楽しいキャンプ。毎年夏にだけ会う友だち。いつもとはちょっと違う親。自分だっていつもの自分とはちょっと違う、好きな自分でいられる日々。そんな夏のキャンプが突然終わってしまう。キャンプで会っていたほかの子の事を聞いてもはぐらかす親達。文通をするにも偽名を使い、それでも手紙は届かなくなった。

そして大人になり、それぞれの人生を歩む7名。一番年上だった樹里はイラストレーターになり、不妊治療をするかどうか悩んでいる。別荘の持ち主の息子だった弾は家業を継ぎ、一度は手放した別荘を自ら買い戻していた。時々頭の中が空白になってしまう賢人は広告代理店で働いている。学校などで友だちも出来ずにいた紗有美はネットカフェに通う日々。雄一郎はアルバイトをしている。家出少女の間では安全な「泊め男」として評判。波瑠はミュージシャンhalとして活躍しているが、最近視界が狭くなっている。結婚を機に仕事を辞めた紀子は女の子を産み平凡な主婦をしている。

halの歌から紗有美と雄一郎はhalが波瑠だと気がつき、広告代理店に勤める賢人は樹里と出会う。そうして、7人は出会う。ずっと前に「秘密」を聞いていた人もいるし、会う前に突然聞かされた人もいる。両親がいまでも夫婦として仲良くやっている人もいれば、離婚してしまった人もいる。波瑠が病気に関することで父親を探したいという。

それぞれの心の中にある「夏のキャンプ」の思い出。大人になって集まった7名はお互いに子どもの頃の面影を探そうとしたり、突然昔の小さなことを思い出したり。集まるのに前後して、それぞれがどうしてそのキャンプが開かれていたのかを知る事となる。弾が自らの手で買い戻した別荘に集まって過ごす7名。自分の生まれてきた意味を考え、これからどうしたらいいのかを探る。

ラストはみんな少しずつ前向きです。なんでも人のせいにしていて読んでいる間中私の事をイライラさせた紗有美でさえ、これから頑張れるんじゃないかなって思えました。賢人と紀子の2人には二度目の結婚式をして欲しかったなぁ。
| 本:か行(角田光代) | 20:29 | comments(2) | trackbacks(1) |
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コメント
ななさんご無沙汰してます。私は新聞連載で読んでました。面白かったですね。紀子と賢人は一緒にいるだけで気持ちが通じ合う、二人で一つになれる関係なんだと思いました。賢人と再会して独りじゃないと感じたから紀子は前に進めたんだと私は思います。
| 菱沼 | 2010/09/26 11:52 AM |
菱沼さん、お久しぶりです。
新聞連載だったんですよね。

紀子と賢人、こんな風に気持ちが通じ合えるのって羨ましいって思いました。
紀子は賢人と再会できてよかったですよね。
| なな | 2010/09/26 10:17 PM |
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「ひそやかな花園」「私たちには物語がある」「ピンクバス」角田光代
一切何も知らない状況で読んだので、
| ポコアポコヤ | 2010/09/25 2:59 PM |