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「しずかに流れるみどりの川」ユベール・マンガレリ
しずかに流れるみどりの川
しずかに流れるみどりの川
ユベール・マンガレリ, 田久保 麻理


コンプレッサー工場の近く、ふしぎな草が生いしげる。そんな場所に父親と二人暮らしのプリモ。電気も止められてしまうような貧しい生活。裏庭に生えているつるばらを育ててお金儲けをしようと思っている。

仕事のない父。朝に晩においのりをする。1日に3回、つるばらの種がうえてある100のびんを日のあたる場所に移動し、いつかつるばらが生えてきたらそれを売って一儲けしようと夢見る二人。ある日、プリモは草むらの中に踏み込んでトンネルを作った。プリモは往復8キロ程度のトンネルを日に何度も歩く。トンネルの中でお父さんがむかし青いマスを素手で捕まえたみどりの川。つるばらがそだったら2ビンだけ分けてもらって、それを売ったお金で自分が買う物。そんな事を空想する。

私のイメージするフランス映画のような本です。フランス映画、シーンとシーンの間に観ている人が何かを感じ取らないと物語が理解できないような気がして苦手でした。静かで音のない世界、無音の「ジー」って音が聞こえてきそうな感じ。この本も行間が物語を語ります。遠くから鳥のなく声や、コンプレッサー工場のプシュって音が聞こえる以外は全く音のない世界。それがすごく心地いいのです。雨上がりのトンネル、窓ガラスをよじ登るハエ、しずかに流れるみどりの川。そういう風景が目の前に広がります。

お父さんのダメ人間ぶりにあきれます。定職がなく、電気さえも止められてしまう生活。臨時の芝刈りをしてお金を稼ぐ。そのためていたお金を使って息子とレストランで豪勢な食事をします。そこでも自分はバーカウンターで飲んでる二人組みにお酒をおごっり息子は一人でデザートを食べてる。本当にいい加減。プリモは食事の前に大事に育ててるつるばらがつるばらじゃなかったって知っているので気が気じゃない。帰り道、お父さんもびんに生えてるのはつるばらじゃないって知っていた事を知ります。それでプリモを元気付ける為にレストランに行ったんだってわかったら、お父さんプリモのことは少しは考えているんだって安心しました。
| 本:海外の作家 | 22:01 | comments(0) | trackbacks(0) |
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