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「セイジャの式日」柴村仁
JUGEMテーマ:読書


しんどいですよ、絵を描くのは。絵を一枚仕上げるたびに、絵にサインを入れるたびに、もうやめよう、これで最後にしようって、考える――それでも私は、あなたのために絵を描こう。かつて彼女と過ごした美術室に、彼は一人で戻ってきた。そこでは、長い髪の女生徒の幽霊が出るという噂が語られていた。

プシュケの涙、ハイドラの告白に続くシリーズ第三弾です。

今回も前半と後半にわかれています。

前半は「ハイドラの告白」から少し後の物語。ハルはバスケサークルの先輩から腰を痛めた彫刻家のボランティアを持ちかけられる。友人の犀と由良、後輩の高良と4人でアトリエに向かうが、狩野はほとんど表に出てこず、妻が指示をだし、夫婦2人でなにやらごぞごぞとやっていて様子がおかしい。4人は散歩中に腐乱死体を発見してまう。狩野夫妻が行方不明になったかと思ったら、腐乱死体は狩野のものだと判明する。

後半は1年くらい経ってるのかな。美術部の日野が学校へ行くと、美術部に教育実習生の由良がいた。美術部にやってきた由良は2年生から能面を掘ることを教わったりしている。女子生徒の注目を集め、絵を描いて欲しいと言うとサラサラと描く由良に日野はあこがれとも妬みにも似た感情を抱く。同じ部活の絹川は普段はほとんど話さない女子だったが、由良と少し話すようになる。そして美術室には、長い髪の女生徒の幽霊が出るという噂があった。
前半部分はハルが語ります。彫刻家狩野の家で腐乱死体を見つけてしまったハル・彼方・犀と高良。腐乱死体は狩野の物で、じゃぁその場所で狩野夫妻として振る舞っていた人たちは誰なのか?そんな話に狩野が作ったとされる学校にある像の伝説、文芸部で発表された作品、昨年ボランティアに行った学生の死亡事故などがからんできます。

それにしても人が何かを作り出す時ってここまで自分を追い詰めなければいけないものなのでしょうか。犀の思いは怖いです。

後半は高校生・日野の視線です。彼方は教育実習生として母校に戻ってきます。彼方が教育実習生だなんて…でも、「プシュケの涙」から比べるとずいぶんとギラギラした感じがなくなってます。美術部には吉野彼方を思わせる絹川という女の子がいて、痴漢にあっている絹川を日野が助ける。そして彼方はずいぶんと悩んでいたようですが、ちょっとふっきれたのかな。最後のページの笑顔が素敵です。

そういえばAはグラビアアイドルを辞めてしまったみたいです。宛への気持ちは通じたのかな。
| 本:さ行(その他の作家) | 21:16 | comments(0) | trackbacks(0) |
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