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「凍りのくじら」辻村深月
JUGEMテーマ:読書


藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父が失踪して5年。高校生の理帆子は、夏の図書館で「写真を撮らせてほしい」と言う一人の青年に出会う。戸惑いつつも、他とは違う内面を見せていく理帆子。そして同じ頃に始まった不思議な警告。皆が愛する素敵な“道具”が私たちを照らすとき―。

「光待つ場所へ」の「樹氷の街」に出てきた松永君が出てくる物語と知って読みました。

有名カメラマンだった父は癌を患い五年前に失踪。2年前には母も癌になり、現在は入院中。高校生の理帆子は周囲の人たちを分析し「スコシ・ナントカ」と名づけている。理帆子は周りの人を俯瞰し、どこにも自分の居場所がないと思っている。そんな自分の性質を「少し・不在」だと思っている。ある日の放課後、図書室にいた理帆子の前に別所あきらという上級生が現れ、写真を撮らせて欲しいと言う。とても聞き上手な別所に理帆子は父親が愛し、自分もダイスキなドラえもんのことを語る。しかし昔の恋人の若尾の常軌を逸した行動で、事態は思わぬ方向へと変化していくのだ。
人と交わるのが苦手で、自分は頭がいいって思ってる理帆子の性格、昔の私だったらそんな理帆子が腹立たしい!って思って読んだんじゃないかなって思いますが、「そうそう。高校生位の時ってそういう風に考えたりするんだよ。」なんて、気がつけば理帆子を娘でも見るような視線で見ている私がいました。

各章はドラえもんがポケットから出す道具がタイトルになっています。出てくる道具がそれぞれピッタリでした。辻村さん、かなりのドラえもん好きですね。

5年前に失踪してしまった父親へのわだかまり、父がいなくなった後残された母と2人の生活。母の性格が理解できずにいる理帆子。母はどんどんやせていき、宣告された2年はもうすぐ…そんな時、父の写真集を出さないかと編集者に打診され、母が構成をすることになるんです。その写真集「帆」でお母さんが語ることがとっても素敵なんです。そして、お父さんがお母さんのどこに惹かれたのかって言うのも素敵。

元恋人の若尾、彼の壊れていく様子は本当に怖かった。でも、こういう人っていますよね。なんでも言い訳しちゃう人。カワイソメダルや先取り約束機が若尾をよく言い表しえいました。

松永郁也君と多恵さん。10歳の郁也君は喋らない。でも多恵さんは愛情たっぷりに接しています。理帆子も多恵のあたたかさにすごくすくわれている感じ。多恵さん、いいなぁ。

そして理帆子に写真を撮らせて欲しいといった、聞き上手の別所あきら。男のストーカーと女のストーカーの違いなんて、そうかも!って納得しました。うわ〜まさかそう来るのか!ってラストに驚きました。所々で「ん?」って思う部分はあったんです。お父さんのカメラを持っていったら「ありがとう」とかね。でも、お父さんの旧姓にピンと来ない理帆子って頭のいい高校生のはずなのにどうなのよ?って思いました。

| 本:た行(辻村深月) | 20:14 | comments(2) | trackbacks(1) |
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コメント
こんばんわ。TBさせていただきました。
そういえば、「光待つ場所へ」が手元に来ていたのですが、ななさんの記事を拝見してめちゃくちゃリンクしている事を知り、読むのをやめた記憶が^^;お世話になりまして。
そちらには郁也が登場するんですね。
松永という名字ではピンと来ませんでした^^;
微妙に突っ込みどころはありましたが、とても面白かったです。
理帆子の痛々しさも始めは嫌いでしたが、どんどんそれも柔らいで行きました。
私もドラえもんが大好きなので、秘密道具がたくさん出てきて嬉しかったです^^
| 苗坊 | 2010/08/16 12:52 AM |
苗坊さん、こんばんは。

「光待つ場所へ」読むのやめちゃったんですね。
私は全く知らなかったから読んでしまったのですが
過去の辻村作品を読むいいきっかけになったかな。

辻村さんの作品はやっぱり面白い。
登場人物が痛々しいのが特徴でしょうかね。

ドラえもんの秘密道具、私も知っているのばかりで嬉しかったです。
| なな | 2010/08/18 9:29 PM |
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凍りのくじら 辻村深月
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| 苗坊の徒然日記 | 2010/08/16 12:50 AM |