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「夏色ジャンクション」福田栄一
JUGEMテーマ:読書


親友と恋人に裏切られて借金を背負い、住まいを失った信之。ミニバンで寝起きする生活を送っていたが、ひょんな出会いから、七百万円の大金を所持する老人・勇を山形まで送り届けることに。高速道路を北へとひた走る信之は勇の金を奪おうと考えるが、ヒッチハイクで青森を目指すアメリカ娘・リサが加わり、その思惑を迷走しはじめ…。失意の青年、おちゃめな老人、アメリカ娘。三つの人生を乗せて駆け抜けた熱い夏の一週間。

何か大事件が起こるわけじゃないんだけど、3人のバランスがすごくよくて、心地よい読後感。

恋人と親友に裏切られ、借金を背負い、自暴自棄になって職も失ってしまった信之は唯一自分の持ち物のミニバンで路上生活をする日々を送っていた。愛知のとある公園で野宿をすること数日、トイレに行ってる間に老人が車に寄ってきて中を覗いているのに気がついた。老人は銀行に連れて行って欲しいといい、気がついてみたら老人・勇を山形まで連れて行く事になった信之。勇が肌身離さず持っているバッグの中に700万が入っていることを知って、隙があったらお金を盗んで逃げようとする。チャンスを伺うが、隙を見せない勇。山形についてしまってはチャンスがなくなると思い、高速を降りて宿探しをすることにした。そんな時ヒッチハイクをしていたリサと出会う。日本人の祖父母を持つリサは日本語は上手に喋れるが、日本を旅行するのは初めて。今回の旅の目的は若い頃故郷青森を出るときに親友と「日記をつけて次に会うときに交換しよう」と約束した祖母に代わって、祖母の親友に日記を届けに青山に行くことだと言う。リサを青森に連れていく事にした信之と勇。

ほんの1週間くらいの物語。愛知から山形を目指すも、途中で目的地を青森に変更。そしてさらに横浜へ行き、そこから突然上野に呼び出され、やっと山形に。最後に成田に行ってから愛知に戻る。そんな旅です。信之のミニバン、どれ位走ったんだろう?

無一文どころか、借金まで背負っている信之。最初は食べ物も泊まるところも支払ってもらえたらラッキー程度の考えで勇を山形まで連れて行くことを承知します。ところが、勇が700万を持っている事を知り、チャンスがあったら盗もうと考える。そんな時リサが加わり、行く先が青森に。大食漢の勇とアメリカ人なのでちょっと感覚がずれているリサとのドライブはすごく楽しそうです。あまりにも2人との距離が近くなりすぎて、お金を盗むなんて出来ないと思い、話をしないで距離をおく作戦に出た信之。だけど、2人と会話しないようにしているのが窮屈。青森に行ってみたら、探している人は横浜にいたり、車が壊れたり、勇の体調が悪くなったり(単なる食べすぎ)と色々あり、リサの事が気になり始める信之。そしてリサもきっと…そんな時、現在の信之の状態を作った恋人の奈緒が警察に捕まり、信之を身元引受人として指名しているという。会いに行ってみれば奈緒はまったく!なんて女だ!!!って感じなんですが、信之がその事に気がついてよかったって思いました。

お金を盗んで逃げることが出来るチャンスが巡ってきて、信之は実際に逃げようとするのですが…やっぱり戻るのです。その時、サービスエリアのベンチに座っている勇とリサがすごく愛おしく思えた私はすっかり信之になりきってました。

みんなバラバラになったけど、1年後の約束を目指して信之はきっとがんばるんだろうなって思えるラスト。よかったなぁ。
| 本:は行(その他の作家) | 20:20 | comments(0) | trackbacks(1) |
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| りゅうちゃん別館 | 2012/09/29 9:47 AM |