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「薔薇を拒む」近藤史恵
JUGEMテーマ:読書


施設で育った内気な少年・博人は、進学への援助を得るため、同い年の樋野と陸の孤島にある屋敷で働き始めた。整った容姿の樋野には壮絶な過去が。博人は令嬢の小夜に恋心を抱くが、陰惨な事件で穏やかだった生活は一変する。それは悪意が渦巻く屋敷で始まる、悲劇の序章に過ぎなかった――。

序章で17歳、洋館に住んでいたときのことを思いだす博人。懐かしくもあい、一番の後悔が眠っているというその出来事が語られるのですが、最後は衝撃的でした。

両親を亡くし、施設で暮らす17歳の博人。施設の所長が「とてもいい話なのよ」と持って来たのは東京でいくつものビルや店をもつ光林という資産家が、体の弱い妻と娘が住む和歌山県の人里離れた湖畔の洋館で住み込みで庭仕事や家の中の雑用をこなす仕事。そこで3年間働いた後、大学に受かったら4年間の学費と生活費も保証するというものだった。同じように身寄りのない樋野薫という同い年の男の子と一緒に住み込みを始めた博人。洋館に住んでいるのは光林の妻・琴子さん、娘の小夜、家のことを任されている中瀬。小夜の家庭教師のコウさん。住み込みのお手伝いの登美さんと、通いの弥生さん。自分ひとりの部屋を与えられ、衣食住の不安のない暮らし、仕事もそれ程大変ではない。博人は小夜に恋心を抱くが、薫も同じ気持ちだと気がつく。そんな折、洋館のすべてを取り仕切っていると言ってもいい中瀬が湖に浮かぶボートの中で殺されていた。犯人が見つからないまま、今度はいつも小夜のそばにいたクレートデンの桃子が行方不明に。
見目はいいが身寄りがない博人と薫。薫の父は死刑囚だという。博人も過去に殺人の疑いをかけられたことがある。博人は一目見たときから小夜の事を好きになります。薫もどうやら同じらしい。過去に暗いところのある2人がなぜ同い年の小夜がいる家に呼ばれたのか?

生活の一切の面倒を見てもらって、仕事はそれ程大変じゃない。3年間ここで働き、大検を取得すれば4年間の学費と生活費を援助してもらえるなんてそんな上手い話があるわけないんです。博人は以前暮らしていた施設の所長から手紙をもらい「すぐに帰ってきた方がいい。以前そこで同じように暮らしていた男の子は現在病院に入っている」と教えられます。だけど、博人は小夜の側を離れるなんて考えられない。

中瀬が殺され、番犬にもなっていた桃子がいなくなり、不穏な空気が流れる中、刑事がやって来て「コウさんの動きを見張っていて欲しい」といいます。小夜と薫が親密な関係になっていることを知った博人。そんな時コウさんが刺されます。

真犯人は「やっぱりね」って感じですが、博人と薫が呼ばれた理由はちょっと驚きでした。父親や母親のした事は言う間でもないですが、父親が東京からやってくる前の日に博人の部屋を訪ねて、アルバムを置いていく小夜。以前姉がいたが、私が殺したと言う小夜の思わせぶりな態度がね。

そして話が現在に戻る訳ですが、博人の選択はそれで幸せなのだろうか?そして小夜、彼女はどこまでが本心でどこまでが演技なんだろう?そんな事を考えるとゾっとします。
| 本:か行(その他の作家) | 22:51 | comments(2) | trackbacks(2) |
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コメント
こんばんわ。TBさせていただきました。
上手い話は早々ないって言う事ですよね。
博人は幸せだったんでしょうか。
全てを受け入れた上での選択だとは思うんですが。
読み終えた後に怖くてしょうがなかったです。
| 苗坊 | 2010/08/07 6:35 PM |
苗坊さん、こんにちは。

本当に、上手い話は危ないって事です。
博人、幸せなのかしら?
それでも「いい」って思えるくらい小夜がすきなのかな。
そして小夜は気がついていないのかしら?
そこら辺がすごく気になりました。
| なな | 2010/08/08 3:25 PM |
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