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「交渉人・籠城」五十嵐貴久
JUGEMテーマ:読書


喫茶店の店主が客を監禁・篭城する事件が発生した。交渉人に任命された遠野麻衣子に、篭城犯は「テレビカメラを駐車場に入れ、事件を中継しろ」と要求する。過去に犯人の幼い娘が少年によって惨殺された事件に動機があると推察するが、麻衣子たちは要求の真意を計りかねていた。そこへさらに突きつけられたのが、警察としては決して呑めない前代未聞の要求だった。解決策を探ろうと必死の交渉を続ける麻衣子の耳に、いきなり女性の悲鳴が聞こえる―。

交渉人・遠野麻衣子シリーズの3作目です。前作に「最後の事件」なんて書いてあったけど、単行本になった時には改題していたし、ちゃんと続編が出ていました。今回も面白かった。緊迫した状況が続き、どうなるのか?どうなっちゃうの?と一気読みでした。

喫茶店アリスの店主・福沢は客の男女7名を監禁し、自分の店に立てこもり、自ら警察に電話をかけます。特殊犯捜査第一係の藤堂警視は前線本部に係長代理の岡部、遠野警部、戸井田巡査部長を前線本部に派遣し、岡部に犯人との交渉を任せることにした。が、犯人・福沢との折衝の中でトラブルが発生し、岡部が負傷。遠野が交渉を行うことになった。福沢は3年前に当時6歳だった一人娘を殺されている。その犯人は当時15歳の少年で、精神鑑定の結果医療少年院に入り、2年後少年院に移され、4ヶ月前に少年院を出院したばかりだという。福沢の妻は夫が3ヶ月前から喫茶店の裏口をリフォームしたりと何かするのではないかと思っていたという。福沢の要求は「テレビ中継をして欲しい」「事件を起こした少年を連れてきて欲しい」と前代未聞の事ばかり。だが、人質を見殺しにするわけにはいかない。
犯人の過去のデーターなどを分析し、交渉する遠野。犯人にいつも自分はあなたの理解者で味方だと見せかけておいて、ジワジワと自分のペースに持ち込む。自分から電話を切ってしまったりもします。そんな駆け引きが面白かったです。そして藤堂警視にさえ駆け引きをしたりするのです。

一貫して冷静な態度を取り続けてきた犯人の福沢。福沢の要求はテレビカメラでの中継と娘を殺した犯人を連れてくること。テレビで未成年の犯罪者の顔が出ること、実名が出るというのは前代未聞。なんとかそれを避けることが出来ないかと交渉しますが、福沢の意思は固い。人質を少しずつ減らし、ライフル銃を含める自分が持っている武器を捨てた福沢ですが、約束の時間になっても何もしてこない警察に対して、人質の耳たぶを切るという態度に出ます。なんで!って思ったのは私だけではなかったはず。警察だって慌てて、犯人になりすました警察官をテレビの前に立たせ、福沢と対話させるのです。

ラストの福沢のした事には驚きました。子供を殺された親の気持ち…もし自分の息子がって想像するのも嫌です。だけど、きっと、ぜったいに犯人を赦せないって気持ちはわかります。

福沢の言う、犯人やその家族は少年法で守られているのに、被害者である娘は名前も顔も報道され、家族である自分達まで取材され、全く守られていないっていうのは、本当にそうだなって思いました。少年法ってやっぱり難しい。
| 本:あ行(五十嵐貴久) | 20:36 | comments(0) | trackbacks(0) |
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