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「プシュケの涙」柴村仁
JUGEMテーマ:読書


夏休み、一人の少女が校舎の四階から飛び降りて自殺した。彼女はなぜそんなことをしたのか?その謎を探るため、二人の少年が動き始めた。一人は、飛び降りるまさにその瞬間を目撃した榎戸川。うまくいかないことばかりで鬱々としている受験生。もう一人は“変人”由良。何を考えているかよく分からない…。そんな二人が導き出した真実は、残酷なまでに切なく、身を滅ぼすほどに愛しい。

2部構成の物語。一つ目は自殺した吉野彼方の死の謎を榎戸川と由良の二人の男子高校生が調べるという話。榎戸川の視点で語られます。二つ目は吉野が自殺する1年前、2年生だった吉野が由良と出会ってから2年の文化祭までの物語。

二つの物語は時が前後していますが、この順番だからこそ二つ目の物語が更にせつなく感じるんですよね。上手い!
うだるような暑さの夏休み。ある一人の少女が校舎から飛び降り自殺をする。目撃者は補習を受けていた3年生の榎戸川と旭のみ。自殺したのは吉野彼方。クラスメイトだったが、あまり学校に来ていない生徒だった。新学期が始まり貌が美形だがとんでもない変人の由良が榎戸川に事件について聞いてきた。由良に引きずられるように吉野彼方の自殺について調べ始める榎戸川は吉野が美術部だったことを知った。

吉野彼方が自殺をする訳がないと言い切り、どうして死んだのかを探る由良彼方。とにかく由良のやる事がかわってる。そしてものすごく鋭い!事件の真相は「え?そんな事だったの」って言うくらいにあっけなく、そして理不尽。「もし…しなかったら」「もし…していたら」そんな事がいっぱいです。人は4階から落ちて死ぬものなのか?と自分も飛び降りてしまう由良に驚きました。そして語り手の榎戸川。彼が幼馴染の織恵を想う気持ちが切ないです。

後半、物語は自殺した吉野彼方が語ります。離婚する母について引越しをし、転入をした学校。協調性のない吉野は学校に馴染めず、居場所をと思い入部しようとした美術部には由良というヘンな男がいるので、入部はやめた。アイツがいるから家には帰れず、バイトをした後ネットカフェで過ごす日々。そんな吉野にからんでくる由良。

孤独な吉野の前に現れてペースを乱す由良。少しずつ由良のペースにはまっていく吉野がすごくかわいらしいです。1年後の哀しい出来事を知っているからなおさらなんでしょうね。由良の家でついつい眠り込んでしまった吉野に「ほっとできるところが見つかってよかったね」って思いました。
| 本:さ行(その他の作家) | 21:19 | comments(0) | trackbacks(0) |
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