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「春狂い」宮木あや子
宮木 あや子
幻冬舎
(2010-05-11)

JUGEMテーマ:読書


生まれながらにして、人を狂わすほどの美しさを内包していた一人の少女。男たちの欲望に曝され、身体を穢された美少女が、桜咲く園で望んだ未来とは―。窓の外で桜の花びらが突風に巻き上げられている。放課後の教室、私は教師の前でスカートをたくしあげる。「私をあと二年、守ってください」。制服の下に隠された、傷だらけの少女の秘密。

本の紹介を読むと一人の少女の物語のようですが、最初に出てくるのは十年間ある「彼女」を想い続けた男の人だし、二話目は売春をしている結婚十年目の主婦の物語。だけど気がついたらそれらの人が密接に関係していて…

エロいというよりかグロいです。だけど、気持ち悪さは感じない。そこが宮木さんの小説のミラクルなんだよなっていつも思います。他の人が同じような事を書いたなら、きっと途中で本を読むのをやめてしまっていたんじゃないかな。

主人公以外で印象深かったのは結城とその妻です。お互い相手を思い、相手に関心を持ってもらいたくて売春したり、家を出て行ったりしているのに、全く相手に気持ちが伝わってないの。残念な事だ。
「壱」
中高一貫の女子校で教師をしているA。彼は10年前、大学3年生の時1年に入学してきた「彼女」に出会った。彼女はとても美しく、目見の良い男たちは気軽に彼女に話しかけていたが、Aは見ているだけだった。4年になり、ありったけの勇気を出して彼女に告白したが、断られた。そして彼女は妊娠をしたため大学を中退した。新入生の中に彼女の面影を見たA。

「弐」
結婚して3度の流産を経験し、夫は妻に触れなくなった。月に一度程度しか帰ってこない夫。妻は売春をして、ローンを払い高価なものを買う。気がついたら35歳になっていた。ある日、夫が「離婚して欲しい」と言って離婚届を置いていった。相手は16歳の高校生だという。そんな頃、前に一度相手をした年配の男性から予約が入った。男は妻を映画に誘い、喫茶店に入った。その男は月に一度位会って欲しいと言う。約束してから3回目のデートの日は元旦だった。怪我をして松葉杖をついた男を家に上げた妻。男は妻の家に住み始めた。

「参」
少女が海辺でバスを降り失踪した。少女の担任だった前原の前に少女が現れるようになり、恋人のミツコの体をのっとった。

「四」
生まれたときからとてつもなく美しかった私。女は私を憎み、男は私になんらかの感情を抱いた。父でさえ同じだった。私立女子中学に入ったが、おかしな先生のせいで公立に編入することに。そこで出会った少年。彼は美しく、私と彼は同じだということが一目見てわかった。私の敵は父親を筆頭とするこの世に存在する全ての男。彼の敵は兄だった。そして彼が出した結論…

「伍」
16歳になり、女子校に通い始めた少女。両親は彼女が通っていた中学の教師に殺された。少女は、彼に死を決意させる程追い詰めた人を、殺すまで、まだ死ねない。そう思っている。両親の保険の手続きをしてくれた男・結城が「うちにおいで」と言った。少女は本能的に男が安心だとわかっていた。そして少女は彼を死なせた男を学校で見つけた。

「六」
ミツコの体を支配した少女が語ったこと。
| 本:ま行(その他の作家) | 20:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
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