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「ヘヴン」川上未映子
川上 未映子
講談社
(2009-09-02)

JUGEMテーマ:読書


「僕とコジマの友情は永遠に続くはずだった。もし彼らが僕たちを放っておいてくれたなら―」驚愕と衝撃、圧倒的感動。涙がとめどなく流れる―。善悪の根源を問う、著者初の長篇小説。

川上未映子さん、初読みです。「乳と卵」は読み途中で断念しちゃったんだと思う。

 中学2年の「僕」は斜視でクラスの有力者たちに「ロンパリ」となじられ、日常的に暴力を振るわれている。その「僕」に手紙が舞い込む。貧乏で不潔だとしていじめられている同級生のコジマという女生徒からで、2人は心を通わせる。コジマは、離縁した父を忘れない「しるし」としてわざと汚くしているのだと言う。
コジマと僕。お互い女子と男子からのイジメを受けています。学校では全く接点を持たず、こっそりと手紙を交換する2人。夏休みにコジマのお気に入りの場所・美術館に行きます。コジマは僕に「君の目が好き」といい「あんな家に生まれて汚くしている私と斜視の君だからこそ会えた。痛みを知る自分たちこそ正しい存在なのだ。いつかきっと色んな事が大丈夫になるときが来る」と言います。どんなに辛い事があったって、コジマの事を思い、コジマからの手紙が入った箱を見れば幸せ。そんな主人公。

いじめる側の百瀬に「なんでいじめるんだ」と問い詰める僕。百瀬は主人公がいじめられるのは斜視のせいではない、と言います。「集団には生贄が必要なのであり、選ばれるのには理由なんかなく、相対的に不利な位置にいた者が当てはめられるに過ぎないのだ」と。う〜ん。たしかにそういうのってあるんじゃないかと思う。いじめている側に良心の呵責なんて全く感じられないのです。百瀬の言ういじめる立場の話を聞くと、コジマが言う「あのこたちもきっとわかる時が来る」っていうその時は永遠に来ないんじゃないかなって思います。

コジマは貧乏だったお父さんのもとを去っていったお母さんに対する非難を込めてわざと汚い身なりをしていると言うのです。病院で斜視が治る(しかも料金も安く簡単に)事を知った僕はその事をコジマに話します。コジマは「仲間だと思っていたのに、逃げるんだ」と怒ります。そんなコジマがちょっと狡賢い印象にかわってくるから不思議。

そしてコジマに手紙を書いても返事が返ってこなくなる。そしてコジマから返事が帰ってきて、最初にあった公園に行くと…僕が6歳の時に家にやってきた義理のお母さん。お父さんは不在がちで義母は「離婚するかもしれない」というのです。その義母が僕がイジメにあっている事を知ったときの態度は素敵でした。
| 本:か行(その他の作家) | 22:13 | comments(0) | trackbacks(0) |
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